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ロシア軍、侵攻時に盗んだAirPods Proで追跡されてしまう。

 現在もなお続いている、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に関して、侵攻時にロシア軍が略奪した物の中に含まれていたAirPods Proから、ロシア軍の行動が追跡されたことがわかりました。

 ベラルーシの野党指導者の上級顧問である、FranakViačorka氏がTwitter上に投稿したのは、Appleの端末追跡サービス「Find My(日本国内では「探す」)」のスクリーンショット。追跡対象のAirPods Proが、ロシア軍の一部が撤退したベラルーシのホメラ地域付近にあることがわかります。

(画像出典:Franak Viačorka)

 Cult of Macによると、このAirPodsは、一般のウクライナ人のAirPodsであるとのこと。ロシア兵が侵攻時に略奪した物品の中にAirPods Proが含まれていたため、AirPods Proの持ち主はAppleの「探す」サービスから、ロシア軍がいる位置を追跡できた模様です。

 そもそもAirPods Proは、端末とBluetooth接続していない状態でも端末を捜索できる、オフラインの「探す」ネットワークに2021年10月から対応。他人のApple製デバイスが付近にあれば、AirPods Proとデバイス間で匿名性を保った通信を行うことにより、オフライン時にもAirPods Proを捜索できるようになっています。

 そのため、ロシア軍の兵士が「”探す”のネットワーク」がオンになっているiPhoneを所持していれば、AirPods Proがある位置が分かり、ロシア軍の所在地が追跡できるということです。

 この投稿に対する返信には、思いもよらない「探す」機能を応用した追跡に関心を寄せる声が多く見られました。Appleも想定していなかった用途だと考えられます。

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