NTTドコモの店で新品のスマホの箱に「購入者の名前」をペンで書かれるようになったという、俄には信じがたい話がTwitter等のSNSで話題です。
販売代理店関係者によると、転売屋対策としてドコモ本体から通達とのこと。化粧箱に購入者の名前を書くことが特価適用の条件。値引きのないiPhoneやAndroid端末ではこうした措置の対象外。製品の中古買い取り価格を下げることで転売を抑止する狙いがあるものと考えられます。
このため大きな値引きを適用するiPhoneでは、店員が箱に販売店舗の印を捺し、さらに購入者の名前を消えないようマジックペンにて手書きで記入することに。弊誌ライターも本日、実店舗で確認しました。
通常8万円~10万円台の高額製品、特にOEMとの建前もないAppleブランドの高級製品を取り扱う事業者としては常軌を逸しているというだけでなく、転売せず通常通り使う一般利用者にまで影響の及ぶ杜撰な対策ということもあってか、Twitter上ではドコモが箱に落書きしている、今後の端末の箱には最初から「名前欄」を追加するのではとの揶揄や批判の声が見られます。
一方で移動機物品販売を盾に転売行為で大金を稼ぐ業者の跋扈は、総務省会合でも問題視されています。ドコモの措置に一定の理解を示す声もあります。
同様に転売対策を取っているSoftBankは、名寄せした上で180日間の特価不適用としていることを総務省会合で説明していました。