Huaweiは7月27日、新製品のグローバル発表会を開催しました。その中で新型タブレット「HUAWEI MatePad Pro 11-inch」を発表しました。
概要
MatePad Proシリーズは今回で3世代目。第2世代では12.6型のモデルも存在しましたが、今回は11型のみとなっています。SoCは1世代前のSnapdragon 888または870を搭載。ストレージ容量は128GBまたは256GB。
ディスプレイはOLEDの11型(解像度2560×1600、274PPI)で、最大120Hzのリフレッシュレートや10億色以上の表示に対応します。タブレットとしては珍しい、初代から続くパンチホール式インカメラも健在です。
重量449g、厚さ5.9mmと11型タブレットしては薄型軽量であることをアピール。なおiPad Pro 11(Wi-Fiモデル)は466g・5.9mm、Xiaomi Pad 5は511g・6.85mmとなっており、確かに軽いことが分かります。
薄型ながら冷却にもこだわっており、放熱システムは6層。超薄型VC液体冷却と大型グラフェンを採用します。
背面カメラ部分はHUAWEI P50シリーズに似ており、広角と超広角のデュアルレンズ構成です。唯一のカラバリは単なるブラックではなく、高級感のある「Golden Black」。
スピーカーは6機搭載し、「HUAWEI SOUND」に対応することで映画のような迫力あるサウンドを実現と謳っています。
1600万画素のインカメラとAIノイズキャンセリング機能搭載のマイクにより、高品質なビデオ通話ができるとのこと。Appleのセンターフレームのように常に被写体に合わせてズームイン・アウトする「FollowCam」機能を搭載します。
バッテリー容量は8300mAhで11.5時間の動画連続再生を公称。HUAWEI SuperChargeにより66Wの充電速度を実現しています。
HarmonyOS 3
新たに発表されたHarmonyOS 3を搭載。ウィジェットスタックや、ウィジェットとアプリをまとめる「ウィジェットグループ」機能を有します。また、ホーム画面のアプリを自動的に分類することができます。
Bluetoothデバイスや無線モニターなどをまとめて管理できる「スーパーデバイス」機能もより多くのデバイスに対応。
ペン
スタイラスペン「M-Pencil 第2世代」も引き続き上部側面にマグネットでくっつけて自動接続・充電が可能。従来はグレーのみでしたが、新たにホワイトが追加されます。
さらにオリジナルアプリ「HUAWEI Notes」が登場。従来のメモ帳アプリより高機能でアプリを跨いで色を抽出できるだけでなく、自社製のためM-Pencilに最適化されていることが利点です。
キーボードケース
専用キーボードケース「Smart Magnetic Keyboard」は大幅刷新。マグネットでくっつき自動で接続される機能はそのままに、スタンド部分とキーボード部分が分離します。
スタンドは165度まで曲げられるためペンでの筆記がしやすいだけでなく、分離したキーボードも使用できる(iPadのようなコネクタ接続ではなくBluetooth接続)ため自由なスタイルで作業することができます。
従来の側面が保護されないタイプのケースはマグネットで側面にくっつけたペンを落とすリスクがありましたが、背面にペンホルダーを搭載し保護することで解決しています。よく考えられたキーボードケースだと感じます。
スペック表
OS | HarmonyOS 3 |
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SoC | Snapdragon 888・870 |
メモリ | 不明 |
ストレージ容量 | 128・256GB |
画面 | 11型 (2560 × 1600) |
カメラ | 1300万画素広角、800万画素超広角 |
インカメラ | 1600万画素 |
電池 | 8300mAh |
寸法 | 高さ160.38mm×幅249.23mm×厚さ5.9mm, 449g |
日本での発売は不明。初代MatePad Proは発売されたものの、第2世代は発売されず代わりにコスパの良いMatePad 11が投入されました。