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Google、ARグラス本体の自社開発を断念。OS開発に注力

 Googleは、Microsoftと同様にかなり早い時期からARグラスの活路を探っていたメーカーで、これから来るとされるARグラスの開発競争に参戦していたメーカーでしたが、どうやら独自のスマートグラスの開発を断念したようです。

 9to5Googleによれば、Googleは昨年「Project Iris」と呼ばれるARヘッドセットを開発していたようですが、今年初めには開発をキャンセル、現在は自社製スマートグラスの開発を行っていないとのこと。

 関係者の話によれば、Irisの開発方針は二転三転しており、またXR事業を引率してきたClay Bavor氏の退職が決定打となり、開発中止および従業員の転属、レイオフにつながったといいます。

 2022年7月、Googleは「従業員がARグラスを屋外でテストする」と発表しており、同年のGoogle I/O 2022でも、リアルタイムで翻訳を行う近未来的なARグラスの映像を公開していました。

 Googleは以前より、AR・VRグラスのスタートアップやディスプレイ開発メーカーなどを買収していただけに、このニュースは悲しいところではありますが、Business Insiderによれば、Googleの従業員2人が「Project Irisは将来的に復活する可能性があり、AR技術の研究は引き続き行っている」と語っているようです。

 一方、9to5Googleは、GoogleがXR用のソフトウェアプラットフォームの開発に注力していると紹介しています。これはSamsungが今年2月のGalaxy Unpackedイベントで、「Google・Qualcommと協業してXR体験を構築する」と発表したものに関連していると思われ、またXRゴーグルを製造するメーカーにライセンスを供与したい、という意向を示しているようです。

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