2023年10月10日に発売が決定したMeta Quest 3ですが、同デバイスのトラッキング(位置認識)システムが、Meta Quest 2より大幅パワーアップすることが判明しました。
具体的には、本体内蔵のカメラだけで、上半身(肘、腕、胴体)の認識とトラッキングを実現します。
現在のQuestシリーズは、ヘッドセット内蔵のカメラやセンサー、ハンドコントローラーを使ってトラッキングを実施する仕組みを採用。
普通のVRゲームを遊ぶ分には問題ないのですが、肘や肩の動きは認識できない(VR内では疑似的に動作を再現する)ので、「VRChat」といったアバターを使うタイトルだと、動きが不自然になる場合があります。
現段階では、肘などに全身トラッキング用のトラッカーを装着して、この問題に「対応」しますが、Quest 3ではそのような追加機器が(上半身に関しては)不要になる可能性が高いワケです。
メタ社は、このカメラによる上半身トラッキング機能を「インサイドアウト・ボディートラッキング(IOBT)」と名付けました。
また、AIによって下半身の動きを推測してアバターなどの動作に反映する「生成レッグ(Generative Legs)」機能も発表。同機能は、Quest 3のほかQuest 2やQuest Proでも使用可能になる見通しです。
両機能は2023年12月頃にリリース予定。しかし「IOBT」、ハイエンドデバイス扱いのQuest Proで使えないのはかなり悲しいですね。お値段、約15万円もするのに……。