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ドコモ、スグアプに「強制無効化」アプデ。「突然d払いが起動できなくなった」などユーザーから非難轟々

 NTTドコモは、「スグアプ」「スグ電」のサービスを10月2日に終了しました。

 プレスリリースやニュースなどで伝えられた形跡もなく、ユーザーにとっては寝耳に水だったようで、SNS上では利用者から批判の声が相次いでいます。

 というのも、今回異例なのが、単に今後のアプリの新規インストールをできなくしたりサポートを行わなくなったりというだけではなく、既存の利用者のアプリをアップデートで強制的に使用不能にしたという点です。クラウドやオンライン前提の「サービス」然としたアプリならまだしも、スマホを振るとアプリ起動、スマホを耳に当てると基本操作を行うといった「機能」なので、非常に違和感の大きいところ。

 これらのプリインストールアプリで特に「スグアプ」に関しては、振って任意のアプリを起動できることから、決済系のアプリを紐づけて愛用していた利用者が多く、SNS上には「突然d払いが起動できなくなった」「知らずにレジで振りまくっていた」「いくら振っても起動しなくて店員さん待たせてしまった」「スマホ壊れたかと思った」「せめて振ったら終了のお知らせを表示すべき」「ローカル機能を『サービス終了』はおかしい」「ドコモで唯一の良いアプリが無くなった」など怒りや嘆きの声が寄せられています。

 こうしたアプリはAndroid 13では消えており、おそらく実装が中途半端なためかセンサーハブにアクセスできないのでしょうから、それ自体はやむを得ません。しかし、振って任意のアプリを起動する単純単機能なアプリを旧OSの既存機種で利用者が使い続ける分には特に問題は生じないはずで、それを強制的に無効にしてしまうのは乱暴すぎて理解に苦しみます。

 多くの利用者が機能終了後に知るというのも酷い話です。事前にプレスリリースや案内で告知すべきです。

 通常、利用者が「閲覧」することで利用できる性質のアプリであれば、告知のリンクや文字列等を表示可能でしょうが、振るという機能の性質上、表示できなかった……という言い訳は思い付きます。しかし、そもそもスグアプはドコモのAndroid端末にプリインストールされており、非利用者でも振った時に機能の利用規約同意が出てくるのですが、ここで否認して使わないことを選択した場合でも、再び端末を振った時には再度利用規約同意が出てきて、スグアプの使用を強制させるという強引な仕様だったので、同じようにサービス終了の文言を、利用者に対して一度ぐらい表示してもバチは当たらなかったはずです。

 せめて事前に「サービス終了告知のお知らせを振った時等に表示するアプデ」を実施し、猶予期間経過後に「完全停止」などのワンクッション挟んでいれば、まだ利用者からの心象はここまで悪くならなかったでしょう。まともにアプリを作れない、終わらせることもできないような会社は、最初から自社製アプリのプリインストールを止めるか端末販売を止めるべきです。

 なお既に動いていた機種の場合は、該当アプリケーションのアップデートを削除することで利用はできるはずです。単なる端末の機能で、そもそも遠隔で無力化する必要性自体がないのだから当たり前です。

 ちなみにしばしば利用者から「代替アプリ」として挙げられているMacrodroidは、おそらくセンサーの値を監視し続けるであろう性質上、電池持ちへの影響は覚悟すべきかもしれません。

 ドコモはNTT完全子会社化後、不採算事業終了や統合に大鉈を振るっており、dデリバリー、dカーシェアマイカーシェア、ドコモドライブネット、新体感ライブCONNECT、dトラベル、ドコモ口座、iコンシェル、しゃべってコンシェル、ドコモドライバーズサポート、dゲーム、dコイン、スマー簿などのサービス終了を発表しています。

 ちなみに最近終了したスマー簿も、ドコモは「必要なデータは事前にお客さまご自身でお控えいただきますようお願いいたします」と案内する一方、データ保存や移行の機能を用意せず、「恐れ入りますが必要なデータは事前にご自身でスクリーンショットなどで保存をお願いします」と告知するなど、乱暴な終わらせ方が物議を醸したばかりでした。

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