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Realme GT5 Proの望遠カメラ大幅強化。4.5倍コストのIMX890望遠、画像処理アルゴリズムも刷新

 中国Realmeは、今年の12月の発表が予定されているRealme GT5 Proの望遠カメラ技術についての発表を中国で行いました。

 IMX890の大型センサーのペリスコープ望遠カメラへの搭載や、Qualcomm社のSnapdragon 8 Gen 3の画像処理チップ、ArcSoftと共同開発の画像処理アルゴリズムにより、望遠カメラの画質向上を実現したとしています。

光学3倍ペリスコープ望遠カメラにはIMX890を搭載

 Realmeはスマートフォンでの撮影において、最も実用的な撮影倍率を35mm判換算焦点距離で約70mmに相当する3倍であると主張。

最も使用する撮影画角のアンケート(weiboでの実施)

 さらに、望遠カメラで高画質・高倍率を実現するには、プリズムを用いたペリスコープ望遠カメラである必要があるとしています。Realmeによると、レンズとイメージセンサーが平行な通常の望遠カメラと比較して、広いズーム範囲と優れた画質、良好な手振れ補正効果が得られるとのこと。

 ペリスコープ望遠カメラを搭載するフラグシップ端末は年々増えており、「もはや搭載していない端末はフラグシップではない」とまで言い切っています。Oneplusやvivoも同様のことを文言を出しており、マーケティング上でもペリスコープ望遠カメラが重要になっているようです。

 その3倍ペリスコープ望遠カメラの中でも、Realme GT5 Proでは業界をリードする光学ハードウェアを実現。1/1.56型の5000万画素イメージセンサーのIMX890を搭載しています。

 IMX890は大型なだけでなく、全画素全方向を検出する像面位相差オートフォーカスや、HDR機能のDOL-HDRに対応するハイスペックなセンサーで主にミドルハイからハイエンド端末のメインカメラに搭載されています。そのIMX890を望遠カメラに搭載しながらF/2.6とレンズも大口径。望遠カメラのコストとしても、通常の望遠カメラの4.5倍とかなり高価になっているようです。

 1250万画素撮影では隣接した4画素を1画素として扱うピクセルビニングにより、高い暗所性能を実現。Xiaomi 13 UltraやiPhone 15 Proと思われる端末の3倍望遠カメラとの暗所撮影比較では、白飛びや黒つぶれの少なく鮮明に捉えています。

 また、5000万画素を利用した2xロスレスズームにより、広角から6倍の焦点距離でも画質劣化の少ない撮影が可能。広角から最大120倍のデジタルズームもサポートしています。

SoCにはSnapdragon 8 Gen 3を搭載 HDR撮影に貢献

 Realme GT5 ProのSoCにSnapdragon 8 Gen 3の搭載することも発表。

 CPU性能とGPU、AI性能が高いだけでなく、動画撮影時の消費電力を10%削減し、撮影フレーム1枚あたりの処理速度を44%高めています。

 また、Snapdragon 8 Gen 3とIMX890がDOL-HDRをサポートしていることにより、業界初のメインカメラ級の広いダイナミックレンジのHDR撮影を望遠カメラで実現できるようになっているとのこと。

 DOL-HDRは2枚または3枚のフレーム間の撮影間隔を大幅に縮小することができる技術。このDOL-HDRをもとにHDRアルゴリズムを改良することで、広いダイナミックレンジと、シャッターラグがゼロのHDRを可能にしているようです。

 作例では他社端末の望遠カメラよりも白飛びを減らしつつ、陰影のグラデーションを表現できています。

ArcSoftと共同開発の新しい画像処理アルゴリズム

 Realmeは、今回コンピューテーショナルフォトグラフィや人工知能に関するアルゴリズムを開発する米ArcSoftと長期的な戦略協力を締結。

 この協力関係の元、スーパーライトテレフォトエンジンと呼ばれる望遠カメラ用画像処理アルゴリズムを開発したとのこと。

 スーパーライトテレフォトエンジンでは、意味知覚、画質向上、陰影の計算という3つの軸を強化しているようです。全般的な画質向上に加え、ポートレート撮影時の露出や被写界深度の精度の向上、写真の明度分布を高性能ディスプレイに復元するPro XDR技術への期待が高まります。

 ポートレート撮影の他社端末との比較では、より自然な肌のトーンや背景のぼかし表現ができているように見えます。

低価格端末でのペリスコープの搭載を予告 

 発表では、Realme GT5 Proだけでなく、Realme 12シリーズと思われる端末へのペリスコープ望遠カメラの搭載についても予告。Omnivision製の6400万画素1/2型イメージセンサーのOV64Bを搭載するとのこと。

 このセンサーのペリスコープ望遠カメラはvivo X100シリーズやiQOO 12シリーズで搭載されており、Oneplus 12での搭載も予告されています。Realme 12シリーズというフラグシップよりも低い価格帯で、フラグシップレベルの望遠カメラ品質を実現することが期待されます。

 また、発表とは別にSONYのイメージセンサーブランド、LYTIAの次世代ハイエンドイメージセンサーの搭載も予告されています。

 こちらの次世代ハイエンドセンサーはメインカメラに搭載されることが推測されます。

 Realme GT5 Proは12月に中国国内で発表予定。残念ながら中国限定での発売となるとのこと。

情報元Realme
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