LGは、先日行われていた世界最大級の家電見本市であるCES 2024にて、画面部分が透明で奥が透けて見える「LG SIGNATURE OLED T 4K」を発表しました。
LG SIGNATUREシリーズは超同社のハイエンド帯に位置する製品群であり、昨年には4K/120Hzの映像を無線で転送できることをアピールする「LG SIGNATURE OLED M3」を発表しました。
同製品はテレビ側のごちゃつく配線を極限までなくすため、机の上に置いておける「Zero Connect Box」を使用します。Zero Connect Boxには各種映像入力用インターフェースが搭載されており、ペットや人間などの障害物を検知しながらテレビ本体に映像を転送できるとアピールしています。
LG SIGNATURE OLED T 4KもこのZero Connectを用いて映像を無線で転送しますが、このテレビの本文はもちろんこれではなく「画面が透明」であること。LGは「ワイヤレスかつ透明な有機ELテレビとして世界初」を謳っています。
画面が透明なことに飽きれば、黒いスクリーンを画面の後ろ側で展開しすることも可能。
このほか、画面の常時表示(AOD)機能が利用可能。イラストや動画、写真を表示させるキャンパスにできるとしています。壁にプロジェクターで時計などを投影するのと同じですね。また、背景の黒いスクリーンを用いた「Tバー」機能も紹介されています。これはスクリーンを少しだけ伸ばして使えるもので、画面下部に天気やニュースなどの情報を表示しながら、残りの透明な部分で映像を表示するというもの。
正直なところ、家庭用のテレビで画面が透明だからと言って、いったい何に使えばよいのでしょうか?LGはテレビを使わない際に景観を損なわないようになり、またテレビを壁際に置く必要がなくなりレイアウトの自由度が上がる、としています。テレビの黒画面はインテリアの1つとして受け入れられると思うのですが……。
販売時期及び価格は未定ですが、参考までに昨年のCESにて発表されたLG SIGNATURE OLED M3は77型が99万円、97型は受注生産で、価格は驚異の429万円。
日本でも2月から販売予定です。これがポンと買えるようなお金持ちになりたい。