Googleは4月10日(現地時間)、 Armベースのデータセンター向けチップ「Google Axion」を発表しました。
Axionは同社が初めて手がけたデータセンター向けカスタムチップです。「Tensor」に代表される独自チップの開発で培った技術を活かし、クラウドで利用可能な現行最速の汎用Armベースインスタンスに対して、最大30%優れたパフォーマンスを実現。同等のx86ベースのインスタンスに対しては性能が最大50%、エネルギー効率は最大60%向上しています。
同社ではBigTable、Spanne、YouTube広告プラットフォームといった自社サービスのサーバーを現行世代のArmベースの物に移行する作業を進めており、近日中にAxion上への展開や拡張も始まるとのこと。Axionがスペック通りの性能を発揮できるのであれば、Googleが提供するサービスのさらなる高速化や安定性の向上も期待できそうです。
一般のGoogle Cloudユーザー向けの提供については、2024年後半となる見込み。