REDMAGIC 10 Proを代理店ファーストレーンよりお借りしました。突起のないカメラでフラットな背面が美しいです。
UDCにより、ノッチやパンチホールのない画面。ベゼルも非常に狭く、高いデザイン性が魅力の機種となっています。
【朗報】カメラ出っ張りのないスマホが日本上陸。ズボンのポケットに最大3台収まるので、6台のスマホを持ち歩き可能に! pic.twitter.com/ny5HqWdNyS
— すまほん!! (@sm_hn) January 16, 2025
ちなみにUDC(画面下カメラ)はREDMAGIC 9 Proでは低輝度時のフレームレート低下や表示上の問題が生じていましたが、今作REDMAGIC 10 Proでは遭遇しませんでした。
本作の最大の注目点は、そのゲーム性能の高さ。Snapdragon 8 Eliteを搭載します。ベンチマークスコアは以下の通り。
- AnTuTu 10.4.3: 2654512
- Geekbench CPU Single: 3133
- Geekbench CPU Multi: 9855
- Geekbench GPU: 19449
- Wild Life Extreme Unlimited: 6845, 平均40.99fps
- Solar Bay: 11979
- Steel Nomad Light: 2559, 平均18.96fps
実際にゲームを遊んでみました。REDMAGIC 10 Proでの120fpsモード解禁を予告しているオープンワールドゲーム「鳴潮」をプレイしてみたところ、残念ながらまだ120fps対応は実装されていませんでしたが、REDMAGIC 9 Proからの差分として、画質「極大」が選択可能。細かい部分のグラフィックが向上しています。
また、ディスプレイの部品が良くなっているため、最大輝度も向上しており、より高画質に感じられる一因だと思います。
画質だけではなく、動作もより快適になりました。戦闘部分の動作感というのはそれほど感じませんが、たとえばREDMAGIC 9 Proではマップを開くまでのタイムラグが結構あったのですが、それが大きく短縮し、マップ操作が快適になっています。最適化がそれほどなされていないであろう部分ほど、動作が向上しているので、CPUの性能が向上したのが主要因だと思われます。
バッテリーはもはやタブレットに迫る7050mAh大容量。充電は最大100Wでパススルー充電にも対応。また、冷却機構もしっかり機能しており、長時間のゲームプレイを支えてくれます。実際、Wild Life Extreme Stress Testでは81.5%という優れた結果に。
冷却ファン搭載なので、防水防塵には非対応。イヤホンジャックは上部に搭載しています。
ただし、今作からFeliCa機能に対応。先行貸与機ではこの点は確認できていませんが、おサイフケータイが利用可能となる見通しです。
ハプティクスは反応よく、とにかく機敏に弾けるように立ち上がってくれて心地いいです。スピーカーは音場と音量がとにかく大きく、イヤホン非装着時でも安心。気持ちの良いゲーム体験を強力に支えてくれます。
日常利用においても144Hzでアプリスクロールも快適、デザインも最高。「メインカメラは」まあ普通に使えるのではと思います。
カメラの消灯時からの即時起動には引き続き非対応。ちなみに静電式L/Rトリガーに、カメラ起動後のシャッターボタンを割り当てる機能もあり、発想はとても面白いですが、誤ってトリガーに触れて誤連写することが頻発したので、オフを推奨します。
指紋認証の精度が極めて悪かったですが、これはZTE機の初期ファームではよくあることです。購入したらまずアップデートを適用し、その後に指紋認証の設定を行うことを推奨します。顔認証との併用なら困ることは少ないと思います。
ソフトウェアアップデートの期間を代理店経由で照会したところ、「OSアップデート期間は通常2年間で、バージョンアップの回数は具体的には決まっておらず、通常約3ヶ月ごとにシステムとセキュリティのアップデートを提供、2年後においても、セキュリティ更新を2~3回程度に実施、基本的に1年間のセキュリティアップデートを維持」とのこと。
高品位なゲームを最高の環境で楽しみたい、メイン機として使うことも視野に入れたいユーザーにとっては本機は至上。ROG Phoneのような防水防塵を備えていないのがネックですが、そこさえ諦められるなら、冷却ファンを本体に内蔵し、より先進的で美しいデザインを持つ本機は有力な選択肢となるでしょう。