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AppleのARグラス、相次ぐキャンセルで開発部隊も士気低下?どうなる今後のXR戦略

 アップルが開発を中止した新型ARグラスについて、新たな詳細が判明しました。Bloombergのマークガーマンによる報道をもとに、UploadVRが伝えています。

 それによるとこのARグラスは、Macと接続して動作する仕組みで2027年に発売を予定していたとのこと。通常のメガネのような外観を持ち、透明な光学系を採用。周囲の明るさを調整できる調光機能を備えていました。これはカメラによるパススルー方式ではなく、直接視界を通す光学系を採用していた点が特徴的です。

 既報通り、当初はiPhoneとの接続を計画していたものの、同端末の処理能力不足と、バッテリーへの負担が高かったため、Mac接続型に切り替えたそうです。

 しかしこれは開発中止になったそうで、その理由として、経営陣によるレビューで「パフォーマンスが期待を下回った」ことが挙げられています。

 アップルは以前も、スタンドアロン型のARグラス(今回のとは別物)を開発中との報道がありましたが、こちらも2023年キャンセルされたとBloombergが伝えています。2つ連続で開発中止とは、かなり開発に苦戦しているみたいですね。

 また、アップルの組織体制にも大きな変化があったことが明らかになっています。2024年10月、25年以上にわたりアップルで働いてきたVision Products Group(VPG)のリーダー、ダン・リッチオ氏が退職。現在はハードウェアエンジニアリング担当上級副社長のジョン・テルヌス氏の直轄となり、日々の業務運営はマイク・ロックウェル氏が継続して担当しています。

 さらに、将来の展望として開発中のプロジェクトが複数あるといいます。

 アップルは現在もARグラス向けのマイクロLEDディスプレイの開発を継続中。ただし、経営陣は早くても2028年までは製品化は難しいと見ているそうです。

 また、Vision Proの次期モデルについて、サプライチェーンアナリストのミンチー・クオ氏によると、現行モデルのM2チップからM5チップへのアップグレードが予定されており、2025年後半か2026年初頭に量産が開始される可能性があるとのこと。

 より安価なVisionヘッドセットの開発も進められており、このモデルではEyeSight(前面ディスプレイ)を省略し、iPhoneで使用されているAシリーズチップセットを採用する可能性があります。ただし、発売時期については諸説あり、クオ氏は2027年以降になるとしています。

 なおBloombergは、このキャンセル続きによって開発チームの士気にも影響が出ていると報告しています。今後はApple Vision Proとその後継機に注力する方針……なんでしょうか?

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