このたびはLGエレクトロニクス様より、LG G2 の実機をお借りできたので、レビューを掲載していく。改めて LG G2 の実機をお借りできたこと、担当者の方々に深く感謝の意を示したい。
特徴的なフォルム
G2のハードウェアの特徴は、側面ボタンを廃し電源・音量ボタンを背面に配置した「Rear Key」にある。これは「Learning from you」の考えから設計されたもので、利き手を選ばず、大きな筐体でも電源ボタンや音量ボタンを操作することができる。
写真左手がL-01E 右手がL-01Fだ
このボタン配置は評価の分かれるところなのだろうが、筆者は非常に気に入った。現在利用しているスマートフォンは同じくLGエレクトロニクス製の Optimus G(画面サイズは4.7インチ)だが、タッチパネルを操作するときの持ち方では、音量ボタンに指が届かない。その点を考えると、巨大化するディスプレイに対して考えられるボタン配置の一つの結論なのだろう。
SIMピンもGシリーズの「G」の形をしていた
Rear Key はスマートフォンのマンネリ化しデザインに一石を投じるものになっている。この挑戦的なデザインは筆者としてかなり気に入った。
5.2インチ Full HD IPSディスプレイ
G2 は昨今のスマートフォンのトレンドを踏襲した、大画面5.2インチの Full HD ディスプレイを搭載している。ディスプレイだが、非常に精細感が高い上にベゼル(ディスプレイのフチ)が狭いため、表示されるコンテンツへの没入感が高い。
最近では、Youtube やニコニコ動画をはじめとした動画投稿サイトでも、Full HD 画質の動画が当然のようにアップロードされるようになってきた。その臨場感を存分に楽しめる。
ディスプレイの品質に関しては是非とも店頭の実機ですばらしさを体感して欲しい。
動作は当然ヌルヌルサクサク
一通り、普段利用するサービスを利用してみたが、動作で引っかかりを感じたり、ストレスを感じるようなことはなかった。現行、スマートフォンでは最速の CPU を搭載したチップセット snapdragon 800 を採用しており、メモリも2GB搭載しているため、十分な性能を持っている。
ただし、同時期に発売された、サムスンの Galaxy J やGalaxy Note 3 は同様に snapdragon 800 を搭載しながらも、メモリが3GB搭載されている。バッテリー持続時間などがトレードオフになるが、パソコン同様にスマートフォンもメモリの容量は多い方が良いため、胸を張って最高スペックと言えないのが残念だ。
とはいうものの、CPUの動作速度、全体的なチューニングも相まって、使っていてストレスを感じない。今のスマートフォンはそれだけ進化しており、ホーム画面やブラウザを使うだけでカクツキが発生するのは過去の出来事なのだろう。
惜しまれる内蔵microSD非対応
G2 の悪い点を上げろと言われれば、microSD に非対応な点だ。内蔵フラッシュメモリが32GBと大容量だが、G2が対応しているハイレゾ音源(こちらのレビューは別の記事にて)を楽しむことや、対応する 60fps のフルHD動画のカメラ録画を考えると、 microSD が欲しくなってしまう。
USB を経由するSDカードリーダが付属するが、普段から持ち歩けるものではない。クラウドを利用してファイルのバックアップを行うか、適度なタイミングで microSD やパソコンに録画データを移動させたほうがよいかもしれない。
なお、この仕様を意識してなのか、プリインストールされたファイルマネージャアプリでは DropBox へ簡単にファイルのバックアップができるようになっていた。この点はユーザが柔軟に対応していく必要がありそうだ。
以上が本体のハードウェアとデザイン、仕様などの大まかなレビューだ。引き続きレビューを掲載していくため、購入を検討している方は楽しみにお待ちいただきたい。