FacebookがiPhoneのバッテリー消費を増やしていると、海外で話題になっています。
話題の発端となったのが、AppleのGenius Barの店員(いわばApple製品のプロフェッショナル)が、iPhoneの電池稼働時間を伸ばすための方法を書いたブログの記事です。
そんなGenius Barの店員がいちおしするバッテリー減少対策は、以下の8項目です。目からうろこですね。(ちなみにすまほんの節電対策記事はこちら)
- Facebookアプリの位置情報とバックグラウンド更新を無効化する
- 使わないアプリのバックグラウンド更新を無効化する
- マルチタスクのアプリ終了をやめて(タスクキルするたびに電池消費するため)
- Eメールのプッシュを無効に
- アプリのプッシュ通知を無効に
- バッテリーのパーセント表示をやめて(バッテリーライフより、あなたのライフが重要だそうで)
- それでも減り続けるならApple Storeへ
- 電波が悪いところでは機内モードにしよう
しかし、実はこのバッテリー対策の記事、最初の項目である「Facebookアプリ」に大きな反響があり、ComputerwolrdやCult of Macなどの海外ブログが取り上げています。
その項目の内容とは、いくらFacebookアプリの位置情報とバックグラウンド更新を無効化しても、使っていないはずのFacebookアプリがバッテリーを消費し続けた、ということです。Genius Barの店員が驚くのだから、相当なことですね。しかしこうした指摘はこれに限らず、昨年ドイツの開発者Sebastian Duevel氏も同様の報告をしていました。
そもそもiOSの仕様上、バックグラウンドに移ったアプリケーションが、ユーザーが意図せずに勝手に起動してはならないはずなのです。ただこれにはVoIPアプリのみ、起動してもよいという例外があります。この例外をFacebookアプリが満たしているのです。Facebookは、Facebook Messengerに通話(VoIP)機能を内包しています。
Facebookは、世界で最も巨大なコミュニケーションのプラットフォームになろうと計画しています。あらゆるデバイスで、Facebookを通じて誰もが友達と電話(VoIP)をできるようにしています。無料通話サービスWhatsAppを巨額の資金で買収し、広告のないFacebook Messengerで無料通話サービスを提供しているのは、そのためです。日本でもFacebook Messengerをアップデートすると、Facebookの連絡先相手に電話がかけられるようになりましたね。
このため、Facebookとその関連アプリを使い続ける限り、電池消耗を完璧に抑えることは難しいのかもしれません。対策方法としては、Facebookをアプリからではなく、ブラウザーからログインして利用するといった方法もあります。Facebookで通話機能や通知などを使っていないなら、ブラウザーからの利用も試してみるといいかもしれません。
情報元:overthought 経由:Computerworld