高い期待のもとで登場した、日本通信のVAIO Phone(バイオフォン)。日本通信は、ASUSやファーウェイ、LGなどのメーカーがひしめく格安スマホ市場のSIMフリー機たちを「一流がない」とした上で、「(VAIO Phoneは)一流になる」と豪語していました。
しかしAmazon公式アカウントは、VAIO Phoneをあっさり「話題の格安スマホ」と呼び予約開始をアナウンスしました。
話題の格安スマホ「VAIO® Phone」申込パッケージの予約が開始しましたhttp://t.co/A9ERYCKEQi その他、格安スマホを探すなら「格安スマホ特集」へhttp://t.co/76A9lTiRej pic.twitter.com/bbj33OexOo
— Amazon.co.jp (アマゾン) (@AmazonJP) 2015, 3月 13
あくまで「格安スマホ特集」の中での取り扱いとなります。Amazonで販売開始されるのはSIMカードと本体購入のための申込用パッケージ。
日本通信 VAIO Phone高速定額 端末購入パッケージ(申込コード付き)
VAIO PhoneはあくまでSIMカードとのバンドル販売のみ。しかもそのSIMカードもVAIO Phone以外に挿しても使えない仕組み。VAIO Phone用の通信契約は高くなく、解約金こそ掛からないものの、兄弟機ELUGA U2が約3万円であるのに対し、VAIO Phoneの販売価格は約5万と割高になっており、それらの差額に解約金を盛り込んでいると考えて問題ないでしょう。
大手携帯キャリア主導のもとでの端末定価は、国際版よりもかなり高額なこともしばしばある一方で、一括0円・キャッシュバック付きの異常な叩き売りも行われているなど、めちゃくちゃな販売価格が設定されている「メーカー軽視」「ユーザー軽視」の状況に、嫌気が差したユーザーが、MVNO・格安スマホの市場に希望を見出している側面があります。しかしその市場を牽引してきたはずの日本通信が、不当に割高な価格の設定、VAIOブランドを毀損するかのような所業に手を染めたのは、残念としか言いようがありません。
既存のSIMフリー機たちを二流呼ばわりしていましたが、仮にそれが事実であるとすれば、VAIO Phoneと日本通信は、三流なのではと思います。割高なのに「格安スマホ」扱いしてもらえるだけマシでしょう。