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レノボ、SteamOS搭載の携帯型ゲーミングPC「Legion Go S」を発表

 Lenovoは、ラスベガスで開催されていた世界最大級の家電見本市であるCES 2025において、新型のハンドヘルドゲーミングPCである「Legion Go S」を発表しました。すでに登場していた「Legion Go」の廉価機種という立ち位置で、いくつかの機能がオミットされていますが、Legion Go Sにしかない魅力も持ち合わせています。

 Legion Go Sは8インチの液晶ディスプレイを採用した携帯型ゲーミングPC。プロセッサーにはAMDとASUSが共同開発した携帯型ゲーム機向けのSoCであるRyzen Z1もしくはRyzen Z1 Extremeを採用し、携帯型という排熱や消費電力に制約のある環境下ながら、優れたゲーム性能を実現すると謳います。

 メモリは最大32GBで、ストレージは1TBまで選択可能。Type 2242,2280互換でストレージの換装が行えるようになっています。

 本体色はWindowsモデルがホワイト、SteamOSモデルがグレーに近い紫のNebula Violetのみ。

 ディスプレイは先ほどお伝えした通り8インチの液晶で、120Hzのリフレッシュレートに対応。大きく変わったのがゲームパッドで、Legion Goは左右のゲームパッドを取り外してNintendo Switchよろしく使える機能が魅力的でしたが、Legion Go Sはそれができないように。代わりに軽量化を実現し、854gから730gへと軽くなりました。いわばNintendo SwitchとSwitch Liteのようなものですね。

Legion Go。コントローラーが脱着できる

 また、本体背面にはLRトリガーのスイッチの感度を変更するスイッチを搭載。FPSゲームなどトリガーの速射を行うゲームに適したモードと、レーシングゲームのように押し込み具合を調節するゲームに適したモードに切り替えることができるようです。

 最大の特徴がプリインストールOS。Windows 11を搭載したモデルと、Steam Deckに採用され、Steam上のゲームを遊ぶことに特化したSteam OSを搭載したモデルを選べるようになっています。Steamを運営するValve以外のメーカーとして、正式なSteam OSを搭載したデバイスを出したのはLenovoが初めてとなります。

 ちなみに、およそ1年前には中国AYANEO、SteamOSベースのオープンソースOSである「HoloISO」を搭載した携帯型ゲーミングPCを販売したことはありますが、公式な採用となるのはあくまでLenovoが初めて。

 SteamOSの魅力は大画面・小画面デバイスへの最適化。WindowsはSteam Deckなどのような小さい画面で動作させるにも、逆にテレビのように大画面で遠くから操作するにも向いていませんが、SteamOSやSteamのBig Picture Modeはそれを解消し、ゲーム機らしいUIを提供してくれます。

 SteamOSはSteam非対応ゲームへの対応がネックではありますが、Steam対応ゲーム以外で遊ぶつもりがないのなら、小さい画面で操作しづらいWindowsよりもむしろ便利でしょう。実際筆者もUMPCの小さい画面でWindowsを操作することに不満を感じていたので、今後も採用メーカーが増えてくれることを願いたいです。

 Legion Go SシリーズはWindows搭載モデルが米国では729.99ドル(11万5000円)からで今月から登場予定。最低価格が529.99ドル(8万3700円)の追加モデルが5月より登場します。SteamOS搭載モデルも同様に5月から登場予定で、その価格は499.99ドル(7万8000円)から。

情報元Lenovo
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