Y!mobileが、昨年発売のWi-Fiルーター「Pocket WiFi 305ZT」に対して、突如として「3日間1GB制限」を適用したことを、国内ブログ「鈴の音情報局」が伝えました。
このルーターは、500円/500MBの通信量追加が何度でも無料で行える「CA対応Pocket WiFi使い放題キャンペーン」が適用できるため、通信が実質的に無制限であることを謳って販売されており、価格.comでも75製品中1位の人気商品となるなど、かなりの高評価を得てきました。
ところが4月以降から突然、3日間の通信量が1GBを超えた場合、通信速度制限が掛かるようになったそうです。価格.comでは製品の評価は急激に低下。星1のレビューが急増。Twitterでも同様の報告が相次ぎ、炎上状態になっています。
SoftBankとY!mobileは「3日間1GB」の通信制限を厳格に適用しており、WebブラウジングやTwitterのタイムライン更新でさえ支障が生じることで有名です。この制限に引っかかった時点で動画やゲームの利用はまず現実的ではなくなります。
おいピポパークって奴、嘘付くなよ #305ZT の何処がガッツリ繋がるんだよ屑!無制限なんかじゃないだろ?三日で1GB使うと制限が掛かって最大速度の1/200程度しか出なくなって動画もゲームもまともに出来なくなるってちゃんと言え詐欺野郎 #y!mobile #305ZTユーザー
— やなぎ しんちゃん (@yanagishincyan) 2015, 4月 14
Ymobileの305zt 4月からSBに統合されて3日1GB制限開始 使いたい放題、制限なし!と広告しながらも堂々と嘘をつく詐欺 まんまと騙されて2年間の4000円で上限10GBをくらう http://t.co/2cvGj4xqkC pic.twitter.com/usCj34wUpB
— SE ねっぴー (@seneppy) 2015, 4月 8
Y!mobile(ワイモバイル)の305ZTの速度規制があまりにもあからさま過ぎて本当に酷い。「使い放題!」なんて真っ赤な嘘。7GB以上使えるには使えるけれど、速度規制がひどすぎてそれどころじゃない。これ本当に詐欺。 #305ZT pic.twitter.com/SitKGMu4eE
— 苳 (@xluvulitex) 2015, 4月 14
この制限に加えて、305ZTでは動画視聴に対する帯域制限も別途行われており、これに引っかかるとYouTubeの視聴も厳しくなります。しかも月あたりの通信制限とは異なり、「3日間1GB制限」と動画視聴制限は課金による解除が不可能。過酷な通信制限が課せられているにも関わらず、店頭でもそのような重大な事実は告げられていないようです。
305ZTの契約書に「3日で1Gb制限」の説明を受けた痕跡が無かった。(説明を受けた記憶もない) あと動画制限に関しては契約書に記述すらされていない。これは詐欺と言っていいんじゃないのか #305ZTユーザー #305ZT pic.twitter.com/0evo7cOH32
— とんまあ (@tonnmaa) 2015, 4月 14
Y! Mobileの305ZT、通信速度制限解除してるのに1Mbpsにも届かねエエ 調べたら3日で1GB制限が始まったとか言ってやがるが、購入時にそんな説明はなかった。詐欺だ。消費者センターに言ってやる、契約破棄してやるぅぅぅ!!!
— えんたい (@en_tai1) 2015, 4月 11
まだ305ZTを無制限だと宣伝しているショップのツイートがゴロゴロ。コールセンターは3日1G制限実施を明言したし、「1日の使用量を200〜300MBに抑えて下さい」とも言ってる。もう無制限なんて言うのやめといた方が。これ以上は対応に苦慮するだけだろうに。#305ZTユーザー
— B-BOY k-one (@BBOYkone) 2015, 4月 14
事実を告げないどころか、全国のワイモバイル販売店は今でも「無制限」と宣伝し続けています。
いくら月あたりの通信容量が実質無制限でも、他に複数の解除不能な制限が存在する限り、宣伝と実態があまりにも乖離し過ぎていると言わざるを得ません。
もちろん通信契約の解約には解除料が必要。購入してしまった端末の残債を支払う必要もあります。これから総務省が導入する、「初期解除ルール」で無償解約できるのは、契約後8日以内の通信契約のみ。本件の場合、発売から数ヶ月後の「手のひら返し」のため、政府の消費者保護ルールが施行されていたとしても救いようがありません。さらに通信契約を解除したとしても、端末代金の分割払いの残債は支払い続けなければならないのです。
ただし本件は、民法上の錯誤無効を主張する余地があります。一部には無償解約と端末代の残債0円を勝ち取れた人もいるようなので、然るべき公的機関に相談しつつ、ワイモバイルに交渉するのも手かもしれません。
305ztは虚偽の説明ありということで、解約金無しの契約破棄が出来ました。量販店なら対応してくれると思います。話が通じない店とかの場合は消費者センターなどに問い合わせを!ワイモバと直に交渉することになりますが、消費者センターの名前出せば対応違うよ。#305ztユーザー
— surfrider (@surfrider2) 2015, 4月 10
305ZTの件、本日連絡有り、契約解除できました。違約金(端末の残債含む)全て0円、これまでの利用料も0円になりました。 完全勝利です。 #305ZTユーザー
— かぶきもん (@naniwa999) 2015, 4月 16
まず、カスタマーサポートに電話します。当然、塩対応です。その後①国民生活センターの地域部所②消費者庁③公正取引委員会④JARO、全てに電話します。内容は契約したが誇大広告、景品表示法違反に該当してるのではないか?ということで相談します。 #305ZTユーザー
— かぶきもん (@naniwa999) 2015, 4月 16
そしてワイモバ宛に契約解除通知と端末を送ります。宛先は一応カスタマーに聞いた方がいいですが、多分揉めます。自分の場合「届いても受取拒否しますよ?」とか言われたので、契約解除の権利を説明して、上席を呼び、担当を嗜めました。#305ZTユーザー
— かぶきもん (@naniwa999) 2015, 4月 16
自分が送った契約解除通知です。実際はもう少し法解釈などを盛り込んで2ページほどありましたが、わかりやすく要点だけまとめてあります。何を書いたらいいかわからない人参考にどうぞ~(まんまコピペはオススメしません) #305ZTユーザー pic.twitter.com/cRpsKzLLI6
— かぶきもん (@naniwa999) 2015, 4月 16
このように顧客を騙すようなキャリアのやり方は一体、いつまで続くのでしょうか。本件は、データ通信端末販売のあまりにも酷い実態を浮き彫りにしたように思います。