iOS5.1が各iOS端末向けにリリースされましたね。今日一日しばらく使ってみたので、早速iOS5.1のさまざまな変更点や気になったところを、詳しく、とことんレビューしてみたいと思います。
バッテリー消費の問題が改善
多くのiPhoneユーザーにとって、今回のアップデートで一番気になるのは「バッテリー消費の問題が改善されたかどうか」ではないでしょうか。
Twitterなどで流れてくる声を見る限り、バッテリー浪費は改善されているという声が多いようです。僕のiPhone4Sも、アップデートされてから半日間、かなり使い込んでいますが、減りは緩やかで快適だなあと感じています。
(現時点では) iPhoneのバッテリーは殆ど心配ないレベルになったと言っても良いと思います。暫く使ってみて、なにか気になることがあれば、また別の記事で報告使用かと思います。
フリック入力のもたつきが改善
iOS5ににアップデートされて以来、iPhone4やiPod touchで、以前より「フリックの感度が悪い」「フリックでもたつく」「フリック入力が入力に付いてこない(ディレイが発生)」などの苦情があったようです。現在手元のiOS5.1にアップデートされたiPod touchで、しばらくフリック入力を試していますが、こちらも改善されたのかな?特に問題なさそうです。
キーパッドが表示されてから少しの間は、微妙にディレイが発生しているようにも見えますが、すぐに快適に入力できるようになります。iPod touchでもiPhone4Sと比べて遜色ないくらいにはスムーズに入力できるんじゃないかと。
Siriの日本語対応
iPhone4SのiOS5.1ではSiriが日本語をサポートするようになりました。
[設定]→[一般]→[Siri]からSiriを有効にし[言語]メニューから[日本語]をオンにするとホームボタン長押しでSiriと日本語で会話できるようになります。
また「耳に当てて話す」をオンにすると、電話以外でiPhoneを耳に当てたときに、自動的にSiriが起動するようになります。
しばらく使ってみた感想としては、フラれてちょっぴり悲しかったこと、僕の滑舌が悪いからか、長い命令はなかなか認識してくれないなあ、というところです。文節を区切ってハキハキ喋れば問題なく認識はしてくれますが…ちと面倒ですね。
ちなみに、ソフトウェアキーボードから音声入力も出来るようになっています。
なお、パスコードロック中にもSiriが起動できてしまう問題は、仕様上、しかたのない問題かとは思いますが、一応ロック画面では起動できないように対策することは出来ます。[設定]→[一般]→[パスコードロック]より、Siriの項目をオフにして下さい。
iCloudに自動アップロードされた画像が削除できるように
これで「iCloudにえっちな画像が自動でアップされて消せずにアッー」ということはなくなりますね!ここから削除すると、iCloudで画像を受信している全ての端末*1より、選んだ画像を一括で削除できるようです。*2
※1 全ての端末をiOS5.1に、PCのiCloudクライアントもバージョンを最新にしておく必要があります。
※2 正し、iOS5.1以前のバージョンで撮影された画像については削除のダイヤログに「iPhone(iPad)のフォトストリームからのみ削除されます」と出るようで、これによると受信した端末ごとに削除しないといけないようです。
カメラまわりで幾つか変更点があるようです
- ロック画面からのカメラ起動方法が変更されました。ロック画面に常にカメラアイコンが表示されるようになっており、これを上にスワイプするとカメラが起動するようです(下図左)
- iPad用カメラアプリのUIが変更されました。(下図右)
- 顔認識機能が強化されました。顔検出機能で検出されたすべての人がハイライトされるようになります
AU版のiPhoneがFaceTimeとiMessageに対応
ちょっと僕の手元にはAU版がないので詳しいことは分かりませんが、AU版のiPhoneがFaceTimeとiMessageに対応したようです。
なお、プッシュメールについてはiOS5.1ではなくキャリアからのプロファイル配布で対応するようで、先日のプレリリースによると3月13日より配布/対応開始とされています。→ iPhone 4SにおけるEメール (@ezweb.ne.jp) のリアルタイム受信の開始について
“3Gをオンにする”機能の追加
主に電波のない場所で、アンテナ探索による余分なバッテリ浪費を防ぐため、3G通信のオン/オフを切り替えるスイッチが[設定]→[一般]→[ネットワーク]に追加されました。オフにすると携帯電話回線網を使ったインターネットや通話が一切出来なくなるようです。
しばらく圏外の場所やWifi環境下で通信できる場合など、このスイッチをオフにしておけば電池の持ちが良くなると思われます。
※KDDI版iPhoneにはこの設定項目がない。というお声を頂きました。サポートされている通信規格の違いでしょうか…。いずれにせよ、もしこの設定項目がない場合は今まで通り機内モードを使うしかなさそうですね(´・ω・`) ちなみに、機内モードをオンにしてからWiFiを有効にすることは可能です。
デフォルトの壁紙が4枚増えました(iPad)
iPad向けに4枚新しい壁紙が追加されていました。
僕は中でもこの砂浜っぽい壁紙を気に入ったので壁紙に設定してみました。 さっぱりしてとても素敵。イイ感じです!
設定アプリへのURLスキーマは使えなくなっていました
アドレスが”prefs:root=”から始まる設定アプリへアクセスできるURLは全て使えなくなったようです。
Launch CenterなどのURLスキームを使えるアプリや、ホーム画面に追加したカスタムショートカットをタップすると、設定アプリへのもののみエラーが表示されました。試しにSafariにURLスキームを直打ちすると「アドレスが無効です」と表示されることから、設定アプリへアクセスするためのものは一切使えなくなっている模様です。
さいごに
待ちに待ったアップデート!でしたね。その他細かいデザインや文言の修正、機能制限への項目の追加などもあるようですが、主な変更点といえばこんな感じでしょうか。
まあまあ大きな変更はなく、バグの修正や機能の調整が主なところでしょうか。でもやっぱりバッテリーの改善と、Siri日本語化、iCloudの画像が削除できるようになったのは個人的にかなり嬉しいところです。僕の環境だと、今までは特に不具合もなく、今のところ誤作動を起こしているアプリも見ていないのでホッとしているところです。