生き残りを賭けた正念場――HTCの上場から11年来、初の赤字を計上。

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 台湾HTC社は、第3四半期(7月~9月)の決算において、赤字を記録しました。四半期ベースで、HTCは2002年の上場から11年、初の赤字を計上したことになります。

 海外メディア「ブルームバーグ」の調査によれば、前年同期には5.8%あった世界市場におけるHTCのシェアは、第2四半期には2.8%にまで低迷。かつてのトップメーカーからは大きく転落したことになります。今回の決算で赤字となる可能性は、以前より指摘されていたところでした。

 赤字に転落したメーカーは回復が難しいことを、海外ブログ「asymco」が主張しています。NokiaやRIMといった専業メーカーは、赤字を計上した後、事業の余命が2年ほどであったことから、HTCも2015年の半ばまでしかもたないのではないか、という予測です。

 HTCは、ハイエンド市場をAppleやSAMSUNGに侵食され、価格面ではXiaomiなどの新興中国メーカーの台頭に怯えており、かつてない苦境に立たされています。フラッグシップモデルのHTC Oneの供給問題や、未公開企業「Beats Audio」への巨額投資の失敗など、経営陣に問題を抱えているとみられ、幹部たちの相次ぐ退社も止まらず、一部幹部に至っては機密を漏洩するなど、海外メディアで伝えられるHTC社の動きは、不穏なものが多くなっています。

 HTCの王雪紅会長は、12月までがHTCにとっての正念場との見解を示しており、2013年12月の決算では、黒字に転換する可能性もありますが、あくまで「Beats Audio」の株を売り戻すことで得られる一時的なものとの見方もあり、全く予断を許さない状況です。 

情報元:Bloombergasymco 経由:BGR

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