世界シェア3位を狙うSONYが、満を持して日本市場に投入するのが「XPERIA Z1 SOL23」です。製品の特徴はどこか?グローバル版やドコモ版等とは何が異なるのか?チェックしていきましょう。
ロゴ
XPERIAのフラッグシップモデルがそのままKDDIに投入されるのは、初めてのことです。
優れたデザイン性を損なわないよう、フロントパネルには、上部にSONYロゴが配置されるのみで、非常にスッキリとしています。メーカー開発者は各種インタビューでロゴを含めてデザインしていると明言しており、これが本来あるべき、当然の姿と言えます。
リアパネル中央部のロゴはSONYではなくXPERIAに変更。キャリアロゴとメーカー型番が背面下部に小さく刻印されています。
ハードウェア
XPERIA Zでは防水キャップの開け閉めが必要でしたが、イヤホンジャックはキャップレス防水となり、剥き出しになっています。これは素晴らしい進化です。通知LEDはSONYロゴの上にあります。
グローバルモデル同様、側面にマグネットチャージャーの充電端子を搭載。これにより、microUSBの防水キャップを開け閉めせずに充電可能です。これを活用することで、防水性能を長く保つことができます。
ただし、マグネットチャージャーが付属されるのか、au+1collectionでの取り扱いとなるのか、まだ未定だそうです。(個人的にはHTC J Butterflyの卓上ホルダのような事態は二度と避けて欲しい)
また、グローバル機には珍しいストラップホールもあります。スピーカーは下部に左右対称に配置されており、縦に持った時の音の偏りは無さそうです。シャッターキーがあるのもポイントです。(シャッターキーはZにはなく、Aにはあった)
ディスプレイとサイズ感
ディスプレイの色味はXPERIA Zよりも、若干いいように感じられます。視野角についてはXPERIA AXやZ Ultraといった、IPS液晶を採用した機種に比べると見劣りします。もちろん多人数で楽しむようなシチュエーションが無ければあまり問題にはならない点です。
厚みはZの7.9mmから、8.5mmに増していますが、厚くなったという実感はさほどありません。
重量はグローバル版よりも2g増し、171gとなっています。この点はNTTドコモ版のSO-01Fも同様。個人的には全く気になりませんが、幅74mmと広めなのもあって、人によっては片手操作に疲れるかもしれません。ストラップホールがあるので、ハンドストラップを付けたいですね。
スペック
基本的なスペックはグローバル版とほぼ同じですが、前述の重量の他に、Gレンズの横にアドレス交換用の赤外線ポートが追加されている点が差異となります。
おサイフケータイとワンセグ/フルセグも搭載。ワンセグは録画にも対応ですが、フルセグは視聴のみ。ドコモ版はさらにNOTTVにも対応します。
グローバル版の内蔵ストレージは16GBですが、ドコモ版とKDDI版は32GBへとスペックアップされているのも嬉しい点です。
チップセット | Qualcomm Snapdragon 800 MSM8974 2.2GHz クアッドコア |
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ディスプレイ | 5インチ TRILUMINOSディスプレイ TFT液晶 解像度 フルHD(1920*1080) |
実行用メモリ(RAM) | 2 GB |
内蔵フラッシュメモリ | 32GB + microSDスロットあり |
カメラ | 1/2.3インチ 2070万画素CMOS Exmor RS for Mobile Gレンズ 広角27mm F値2.0 BIONZ for Mobileエンジン |
バッテリー | 3000 mAh |
Android バージョン | 4.2.2 Jelly Bean |
サイズ | 144 x 74 x 8.5mm 重量171g |
カラー | ホワイト / ブラック / パープル |
その他 | 防水防塵 IP55/IP58、赤外線、おサイフケータイ、ワンセグ/フルセグ |
ソフトウェア
通知バーのトグルスイッチは二段で、ユーザーのカスタマイズも可能です。
なお、グローバル版に搭載されているバッテリーSTAMINAモードの搭載は見送られており、ドコモ版とKDDI版の展示機の「電源管理」の項目にも、やはりSTAMINAモードを確認することはできませんでした。待機中の電池駆動時間を大幅に伸ばせるのが便利であっただけに、残念です。
発売日と値段
10月7日時点ではまだ正式な発売日と価格は発表されていません。発売時期は10月下旬とのみアナウンスされています。(グローバル版は既に出荷中、価格は7万円台より)
周辺機器
KDDIは、au+1 collectionの枠内としてレンズスタイルカメラを扱います。NTTドコモから販売の予定はありません。
総評:これは「買い」
筆者はNTTドコモのiPhone 5sとGALAXY S4を発売日に購入しており、現在も利用中のため、XPERIA Z1は、KDDIにて発売日に購入することを決めています。
かつてSony Ericssonがハイエンドスマートフォンの市場で勝負することを決めたのがXPERIA X1であり、5年の歳月を経て、SONYが新章の幕開けに選んだのがXPERIA Z1です。そのターニングポイントとなる重要な機種において、グローバル版の良さを可能な限り生かそうとするKDDIの姿勢に共感しました。
STAMINAモードがないのは惜しい点ではありますが、安心してSOL23を購入することができそうです。