XPERIA Z SO-02Eのディスプレイの見え方について検証して欲しいとの問い合わせがありましたので、簡単に比較してみます。
用いたもの
比較対象にされやすい前身機種AXと、ライバル機であるAppleのiPhone5を用いました。
- SO-01E XPERIA AX: 色温度低め、おそらくIPS液晶。
- SO-02E XPERIA Z: 色温度高め、VA液晶。
- iPhone 5: 色温度高め、IPS液晶。
壁紙は焼き林檎。
画像は//www.new-wallpapers.net/のもの。
正面から見た場合
それぞれ自動調光を切り、それぞれの機種の最大輝度にて比較。左からXPERIA AX、 Z、 iPhone 5。因みにZ, AXともにモバイルブラビアエンジン2は効いていない状態となっています。
液晶パネルや撮像素子のサイズが同等であれば解像度が高いほど暗くなります。この比較ではXPERIA Zは相対的に暗めに見えますが、開口率の問題ですし、IPSに対して輝度の面でもVAが有利ですから、FullHDとしてはまあ妥当な明るさと言えます。XPERIA AXはHD解像度です。
色合いに関してはXPERIA Zが一番正直で、癖も少なく、そして最も高精細です。それに比べればiPhone 5は若干癖がありますが、あまり気になりません。AXは明らかに発色がキツめですね。(自分はブラウジング時などで白い背景のコンテンツを見る時以外では、AXぐらいでも好きです)
斜めから見た場合
XPERIA AXは液晶が黄ばんでいると言われるほど色温度が低いですが、写真に関してはむしろ綺麗に見られる場合もあります。iPhone5もAXもIPS液晶らしい広い視野角です。複数人でスマートフォン上のコンテンツを楽しむ利用シーンには向いています。
XPERIA Z SO-02Eは斜めから見ると白飛びします。正面から綺麗に見える一方で、視野角に関してはVA方式の限界とも言えそうです。ただこれもあくまで利用シーンの問題なので、正面以外からディスプレイを見ることがなければ、特に差し支える部分ではありません。
IPS液晶で色温度も日本人好みに高く、視野角も広いiPhone5が、最も万人受けしそうな絶妙なバランスであると感じました。
それぞれの機種のディスプレイの特性と個性を調べて、どのディスプレイが好みかを知った上で購入すると、後悔がないのではないかと思います。