KDDIは、2014年春モデルの新製品発表会を行いました。
田中孝司社長は学割やエリアの話から切り込み、「速いが広い 800MHzのLTE」など、特にKDDIが800MHzプラチナバンドに対応していることを前面に出し、800MHz LTEの実人口カバー率も3月末には99%に達することをアピールしました。
また、公式に「ファブレット(Phablet: PhoneとTabletを合わせた造語)」という言葉を用い、5インチ以上のスマートフォンのユーザーがKDDIの顧客にも増えているとし、昨年末の冬モデルから引き続き、ファブレット・タブレットなど大画面モデルが豊富に揃うラインナップとなりました。(余談ですが、2005年、WILLCOMの『第3のツール』を銘打ち登場したW-ZERO3を、ユーザーコミュニティは『スマートフォン』という言葉で歓迎しましたが、3代目にあたる機種からWILLCOMも公式に同シリーズを『スマートフォン』と呼ぶようになっていました。似たような嬉しさがあります)
KDDIの春モデルは5機種ですが、競合他社は「2014冬春モデル」という括りで発表会を行っており、それにならう形で冬モデルと合わせれば、KDDIの冬春モデルは総勢12機種の陣容です。ここにはフィーチャーフォンなどは含まれていないので、その基準に合わせると、他社の冬春モデルはSoftBankが4機種、NTT docomoが13機種となるので、(スマートフォン・タブレットに限れば)数の上で十分対抗できていると考えられるでしょう。
春のラインナップの質としては、大画面というトレンドで他社に競争を挑みつつ、AQUOS PHONE EXやXPERIA Z1fといった4インチ台のやや小型なゾーンをAQUOS PHONE SERIE mini SHL24で迎え撃つ形となります。
LG G Flex LGL23
耐久性を備えた曲面ボディを有しています。本機を机に平行に置き、田中社長がカーブを説明する場面もありました。
背面に音量キー、電源ボタンを備えるなど、ハードウェアはLGのフラッグシップモデル G2に似ているものの、ディスプレイ解像度はHDです。
日本仕様であるフルセグや赤外線にも対応するなど、意欲的にローカライズがなされていることがわかります。
チップセット | Qualcomm Snapdragon 800 MSM8974 2.3GHz クアッドコア |
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ディスプレイ | 6インチ 曲面有機EL 解像度 HD(1280 x 720) |
実行用メモリ(RAM) | 2 GB |
内蔵フラッシュメモリ | 32GB |
カメラ | メインカメラ 1300万画素 インカメラ 210万画素 |
バッテリー | 3500 mAh |
Android バージョン | 4.2.2 Jelly Bean |
サイズ | 160 x 81.6 x 8.7mm |
カラー | Black |
その他 | ワンセグ / フルセグ、おサイフケータイ |
XPERIA Z Ultra SOL24
海外では昨年中頃に登場していたモデルですが、待望の国内キャリアからの登場です。
6.4インチ トリルミナスディスプレイや3000mAhバッテリーを備えるなど、現時点でも通用するスペックを備えた防水防塵のファブレット端末です。この6.4インチは背広のポケットにも収まりが良かったり、手帳などと同様のサイズをしており、「この大きさを待っていた!」というユーザーもいるはずです。
海外モデルに比して、ワンセグ/フルセグや赤外線、おサイフケータイにも対応しており、まさに全部入りとなっています。なお、このような日本独自機能は、同日発表されたWi-Fi版XPERIA Z Ultraは搭載しません。
チップセット | Qualcomm Snapdragon 800 MSM8974 2.2GHz クアッドコア |
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ディスプレイ | 6.4インチ TRILUMINOSディスプレイ for Mobile 解像度 Full HD |
実行用メモリ(RAM) | 2 GB |
内蔵フラッシュメモリ | 32GB |
カメラ | メインカメラ 810万画素 インカメラ 220万画素 |
バッテリー | 3000 mAh |
Android バージョン | Android 4.2 |
サイズ | 197 x 92 x 6.5mm 140g |
カラー | Black / White / Purple |
その他 | 防水防塵、赤外線、ワンセグ / フルセグ、おサイフケータイ+NFC |
SHARP AQUOS PHONE SERIE mini SHL24
Full HD解像度のIGZOディスプレイを備えつつ、SHARPが「EDGEST」と呼んでいるベゼルレスのデザインが特徴的です。
サイズは4.5インチ、重量115gと春モデルの中で唯一小柄なモデルですが、日本向機能は(HD解像度なのでフルセグ以外は)網羅しており、カラーバリエーションも魅力的です。
映像エンジンには「FEEL Artist」を搭載し、高い動画再生能力と低消費電力を実現。F値1.9レンズ「BlueEye」を搭載し、素早くシャッターを切れるカメラなど、マルチメディア機能も秀でています。
チップセット | Qualcomm Snapdragon 800 2.2GHz クアッドコア |
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ディスプレイ | 4.5インチ IGZO液晶 Full HD(1920×1080) |
実行用メモリ(RAM) | 2 GB |
内蔵フラッシュメモリ | 16GB |
カメラ | メインカメラ 1310万画素 インカメラ 120万画素 |
バッテリー | 2120 mAh |
Android バージョン | Android 4.2 |
サイズ | 124 x 63 x 9.9mm 115g |
カラー | ピンク / ブルー / イエロー・グリーン / ホワイト |
その他 | 赤外線、防水IPX5/7、ワンセグ、おサイフケータイ+NFC |
京セラ URBANO L02
KDDIと京セラがフィーチャーフォン時代から継続している、大人のブランドが「ULBANO(アルバーノ)」です。好評であった前機種L01のデザインやカラーリングをブラッシュアップしたモデルとなります。
チップセット | Qualcomm Snapdragon S4 MSM8960 1.5GHz デュアルコア |
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ディスプレイ | 4.7インチ TFT液晶 HD解像度 |
実行用メモリ(RAM) | 2 GB |
内蔵フラッシュメモリ | 32GB |
カメラ | メインカメラ 1300万画素 インカメラ 97万画素 |
バッテリー | 2700 mAh |
Android バージョン | Android 4.2 |
サイズ | 197 x 92 x 6.5mm 142g |
カラー | グリーン / シルバー / ピンク |
その他 | 防水防塵、赤外線、ワンセグ / フルセグ、おサイフケータイ+NFC |
SHARP AQUOS PAD SHT22
同社がスマートフォンで謳うベゼルレス仕様「EDGEIST」を体現した7インチタブレットです。
チップセット | Qualcomm Snapdragon 800 MSM8974 2.2 |
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ディスプレイ | 約7.0インチ IGZO液晶 WUXGA(1920×1200) |
実行用メモリ(RAM) | 2 GB |
内蔵フラッシュメモリ | 16GB |
カメラ | メインカメラ 1310万画素 インカメラ 207万画素 |
バッテリー | 4080 mAh |
Android バージョン | Android 4.2 |
サイズ | 173 x 104 x 9.9mm 263g |
カラー | ホワイト |
その他 | 防水防塵、NFC、ワンセグ/フルセグ |
春モデル各機の発売日はLG G Flex LGL23およびXPERIA Z Ultra SOL24が1月24日、URBANO L02が2月上旬以降、AQUOS PHONE SERIE mini SHL24およびAQUOS PAD SHT22が2月下旬以降となっています。