SAMSUNGのフラッグシップモデル、GALAXY S5の新機能「ダウンロードブースター(Download Booster)」が、北米のいくつかの移動体通信事業者では削除されていることがわかりました。
同機能は、大きなファイルをダウンロードする際、LTEとWi-Fiネットワークの両方を使うことによって、ダウンロード速度を80%~90%向上させることができます。SAMSUNGのGALAXY S5の公式サイトでも大きく謳われている、画期的な機能です。
しかし、AT&T、Sprint、Verizon Wirelessといった携帯キャリアから販売されたGALAXY S5では、こうした機能が削除されているようです。携帯キャリアからすると、そもそもWi-Fiを掴むエリア内なら、わざわざモバイルネットワークなど使わずWi-Fiネットワークのみを使え、ということなのかもしれません。ネットワークへの負荷対策とはいえ、楽しみにしていたユーザーにとっては腑に落ちない話ですね。なお、T-Mobile版は同機能が削除されずに搭載されているようです。
Verizon Wirelessは以前にも、指定した時間帯(睡眠時間など)の着信・通知・アラームを停止するGALAXY端末の新機能「ブロックモード(Blocking Mode)」を、無効化して出荷していた過去があります。
GALAXY S5は、(メーカーに無断で先行発売したSK Telecomを除き、)4月11日に世界で同時発売しました。日本でもドコモ版はSC-04F、au版はWiMAX2+に対応してSCL23の型番で登場予定の機種です。
日本の携帯各社も、過去には通信の負荷が大きい「テザリング機能」を潰すために腐心していた時期もあり、キャリアが販売に深く関わっている国ほど、メーカーやユーザーの意向を無視して、有益な機能が削除されることがしばしばあるようです。北米のようにGALAXY S5の機能が潰されていないかどうか、キャリア版(SC-04F、SCL23)の仕様を注意深く見守る必要がありそうです。
情報元:Droid-Life 経由:Android and Me