スマホ有機ELで日の丸連合

Japan-Display_Sony_Panasonic

 SONYとPanasonicは、ジャパンディスプレイと有機ELパネル事業で提携することがわかりました。SONYとPanasonicは、JDIに有機EL事業を売却し、新会社を設立。タブレット向けの中小型パネルを開発し、将来的にはスマートフォンやウェアラブル端末向けの有機ELパネルの生産も行う見通し。

 ジャパンディスプレイは官民ファンドである産業革新機構が出資しています。新会社への出資は、産業革新機構が過半数を占め、JDIが2〜3割、SONYとPanasonicがそれぞれ1割を出資する見通し。

 有機ELは、パネルに電圧をかけると画素自体が発光するため、パネルの後ろに光源を置く液晶ディスプレイよりも、省電力で発色がよく、薄型化もしやすいといったメリットがあり、これまで次世代テレビの本命としてSONYやPanasonicが開発してきました。しかし大型化の難しさや生産の歩留まりが悪いこと、さらに「つけっぱなし」になりがちなテレビという形態では有機EL特有の「焼き付き」が発生しやすいなどの事情もあり、有機ELはテレビには不向き。そうした事情もあってSONYとPanasonicの両社は、有機ELの大型テレビからは、事実上撤退する方針。両社は4Kテレビに注力します。

 大型パネルでは不利な有機ELですが、中小型パネルを搭載するスマホ・タブレットは基本的に「つけっぱなし」で利用されることはあまりないため「焼き付き」も少なく、現在高解像度化の競争の渦中にあります。大型パネルよりも製造が容易で、ウェアラブル端末に需要が見込まれる曲面有機ELも実現できます。

 スマホ・タブレット・ウェアラブルデバイスに的を絞った有機ELパネルの日の丸連合。主敵は先行するSamsungということになりそうです。また、4Kテレビに社運をかけているSONYやPanasonicのテレビ事業ですが、XiaomiがAndroidベースの49インチ4Kテレビ「Mi TV2」を6万円台でリリースしており、日本メーカーの想定する数十万円という価格帯に対して、既に新興メーカーから揺さぶりがかけられている状況。

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 はたして日本の家電メーカーは生き残れるのでしょうか。見守っていきたいところです。

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