産経新聞は、KDDIの田中孝司社長が、携帯電話契約の2年縛りの自動更新ついて、廃止する方針であることを明らかにしたと報じました。時期については「来年度のできるだけ早い時期」、3年目以降の割引条件については変更を検討中とのこと。
これまで携帯各社は、契約の解除に解約金を設けており、2年後の「更新月」にのみ解約金が掛からない仕組みを取っていました。しかし「更新月」を過ぎると、契約が自動で延長されます。
この自動更新については、総務省が是正を求めてきましたが、各社は導入に抵抗してきました。また、NTT docomoは更新月を2ヶ月間に拡大する姿勢を見せることで、自動更新自体を護持する構えを見せていました。(2年契約を続々と廃止したアメリカ4大キャリアとは対照的です)
ただ、気になるのは、ユーザーは2年縛りを受け入れることによって、基本使用料が半額になる、という建前があることです。なので自動更新制度を単純に廃止するだけだと、2年後以降の月額料金は跳ね上がることになりかねません。
KDDIの自動更新廃止の方針は素晴らしいものの、はたして、2年後の料金も安いままなのか?自動更新の有無を、ユーザーが予め事前設定しておくことはできるのか?携帯キャリアのお家芸である「選択肢は用意したけど、キャリアの都合の悪い方をユーザーが選択することが困難である」という状況は現出しないのか?など、注意するべき点が多数あることも事実であり、詳細が正式発表されるまではまだまだ油断できないところです。
2年縛り・自動更新、廃止すべき? https://t.co/VKEuB2vKe9
(より適切な設問にするために再投稿しました。投票期限は一週間を設定しておきます。)
— すまほん!! (@sm_hn) 2016年3月11日