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マイクロソフト、Bitcoin決済をやめる

MicrosoftがBitcoinサポートを中止

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 Microsoftは、Microsoftストアの支払い方法として、Bitcoinをサポートすることをやめると、Bleeping Computerが報じました。

 Microsoftのサポートスタッフは、この動きは一時的であるとしています。あくまでBitcoin通貨の不安定な状態、ボラティリティーの高さを理由として挙げています。

 Microsoftは2014年にBitcoin決済のサポートを追加しましたが、4年ぶりにBitcoinの決済オプションが一時的とは言え停止される形となります。

Steamに続く措置

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 これはPC向けゲーム配信プラットフォーム「Steam」でも同様です。2017年12月の初め、Steamはボラティリティーと高い決済手数料、つまり今回のMicrosoftとほぼ同じ理由でBitcoin決済のサポートをやめました。

 小額決済であれ国際送金であれ、安い手数料で利用できる、これが仮想通貨の大きなメリットの一つです。しかしBitcoinは投資家・購入者の大きな需要と、マイナーの支持を失ったことによって、トランザクション詰まりを常に起こしており、高額な手数料が発生しています。

そもそもBitcoinの取引はなぜ詰まる?詰まるとなぜ高額に?

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 BitcoinはPoW方式を採用しています。高性能なPCによってマイニングを行うことで、分散型台帳の取引(トランザクション)の確認、台帳の帳簿記述を行っています。マイニングの難易度は定期的に引き上げられています。

 こうしたマイニングはタダでは誰もやりません。マイニングを行うには大きな電力を消費する必要があるからです。このため、マイニングの対価として、マイナーには報酬が支払われます。それが取引手数料というわけです。

 少しでも利用者は素早く送金したいと考えます。このため取引手数料を多く支払う取引から順に、マイナーが処理を行います。

 Bitcoinはハードフォーク騒動の時に、少なくないマイナーからの支持を失ったことで、マイナーの数が減少。さらに仮想通貨の需要の高まりにより、仮想通貨内の基軸通貨的ポジションであったBitcoinの取引が増加し、マイナーの処理力を上回る量となっています。このため、どんどん取引処理は遅れ、取引量は増え、手数料は高額になっていくわけです。

 また、Bitcoinの帳簿・取引のためのデータ量量が1MBと定められており、帳簿に一度に入れることのできる取引には限界もあります。これはブロックサイズ問題と呼ばれており、これもトランザクションの詰まりの原因となっています。

Microsoftは他の決済オプションを推奨

 現在、Microsoftは、顧客にクレジットカードやデビットカード、PayPalアカウント、銀行口座などの他の支払い方法を利用することを推奨しています。

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