先日、Ankerより販売された7 in 1 プレミアムUSB Type Cハブを購入したのでレビューします。
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7in1プレミアムUSB Type-Cハブを開封
パッケージはかなりシンプルなデザイン。製品がわかるのは背面の表記のみ。開封すると、レイアウトもかなりシンプル。右側の丸の箱を引き抜くと製品を取り出すことができます。
内容物は7 in 1 プレミアムハブ、持ち運びに便利なポーチ、説明書のみ。ハブなのでこれで十分ですね。
大きさは、なかなか大きめ。今まで使っていた安価はハブと比較すると倍くらいの大きさ。比べるとこんな感じ。
iPhone XS Maxと比べると小さく感じるくらいですね。ハブにしては若干大きく感じることに違いないですが、持ち運ぶのに不便ではない絶妙なサイズ。ポータブルドックと考えれば妥当ではないでしょうか。
製品について
7つのポート
Ankerからは既に様々な種類のUSB Type Cのハブが販売されていますが、その中でも一番種類が多いポートを備えたのがこの製品。手前側にはUSB Type A(USB 3.1 Gen1対応)が2つ、USB Type C(3.1 Gen1対応)が1つ。一番左側の丸印は接続時または電源供給(後述)されているときに点灯します。
上部には左からHDMI(4K対応)、SDカードスロット(UHS-I対応?)、microSDカードスロット、USB PDポート(100W対応)が備わっています。
PDの仕様について
このハブ、PD端子があるのでパソコンへの給電に対応しているハブなのか〜と思っていましたが、いい意味で予想を裏切っていました。
というのも、どうやらセルフパワーでも駆動するハブになるようで、PDで給電していない状態、バスパワー駆動状態ではUSB端子へ900mAしか給電できないものが、PDポートへ給電している状態では最大3.3Aまで電源供給が可能になります。つまり、電力消費の激しいバスパワー駆動するHDDやディスクドライブを接続しても安定して利用することができます!
ただし要注意なのが、PDで供給時はハブ側で23Wの電力消費が行われます。例えば筆者のMacBook Pro(15インチ)とUSB PD対応の100Wの充電器を組み合わせて使う場合は23Wはハブで消費され、残りの77WがMacBook Pro側へ供給されるということです。ハブを経由して同時にノートパソコンを充電する場合はその点も考慮し充電器を再度選ぶ必要があるかもしれません。
SDカード転送速度をチェック
UHS-I対応か
SDカードに関してですがこちらはSD、SDHC、SDXCに対応と表記がされているものの、UHS-Iには対応しているのか??などと疑問でしたが、説明書にヒントがありました。『最大転送速度は104MB/sです』と表記されており、UHS-Iの最大転送速度が104MB/sということからおそらく対応しているのではないかと思います。
筆者は写真の取り込み中は放置することが多く、まだUHS-IIのカードや機器も所持していないので別にこれでいいか、とUSB 2.0時代のカードリーダーを10年近く利用していました。
しかしせっかくなので、試しに簡単なスピードテストをしてみることに。
使用するSDカード
今回はSanDisk Extreme ProのSDカードでスピードテストを行います。Write 90MB/s Read 95MB/sという公称値ですが、どうなることやら……。測定にはBlackmagic Designがリリースしているアプリケーションを使用しました。
今まで使っていたカードリーダーで測定
まず今まで利用していたUSB 2.0のカードリーダーで測定したところ、Write 16MB/s Read 20MB/sという速度でした。改めて数値で見るとかなり遅いですね……。
Anker 7in1ハブで測定
次に今回のAnker 7 in 1プレミアムハブにSanDisk Extreme Proを接続。スピードテストを行うとWrite 78MB/s Read 91MB/sと公称値に近い値がでました。約4倍高速化することに。これで4Kで撮ったGoProやドローンの映像の取り込みが早くなりますね!
念の為にmicroSDカードスロットもSanDisk microSD Extreme Proで測定したところ、Write 84MB/s Read 91MB/sと、概ね公称値が再現できました。
残念ながらUHS-IIには対応していませんが、ある程度のスピードで使えれば十分というユーザーにはこのハブ一つで問題なさそうですね。筆者もこれで全く問題がないので、長くお世話になりそうです。
付属ポーチは持ち運びにピッタリ
付属のポーチに入れて持ち運ぶとパソコンやその他の機器を傷つけずに持ち運ぶことができます。ややきつめに作ってあるので飛び出すこともなく、さすが専用ポーチといったところ。ただ素材自体厚めなものではないので落下や衝突といった強い衝撃には弱いかもしれません。過度な期待はしないように。
Type Cのハブならコレに決まり!
今のMacBookシリーズを購入してまず悩むのがハブ問題ではないでしょうか。私も購入直後はかなり悩み、適当な製品を購入しましたがバスパワー故の電力不足に悩み、以前利用していたAnkerのハブをType Cに変換して追加で使うなど、無理矢理対応していました。
しかし、Ankerから新たに登場した7 in 1ならこれ一つ繋げてしまえば電力消費の激しいデバイスも気にせず挿せる上、高速なSDカードリーダーも兼ねています。そしてType Cポートも搭載しているので、MacBook ProのType Cポートが埋まっても気にせず挿すことができます。さらに100WのPDも対応しているのでMacBook Pro 15インチユーザーも一つのポートで電源、ハブ、カードリーダー、HDMIを補うことができるのに、こんなにコンパクト。これがもっと早く欲しかった!そう言いたくなる製品です。
5年前に購入したAnkerのハブから新しいAnkerのハブへ世代交代です。長く大切に使いたいと思います。