Appleの中国市場でのシェア低下などの問題が伝えられていますが、中国国外、インド市場でも急激な低迷が見られるようです。
The Economics Timesが報じたところによると、iPhoneのインド市場における出荷台数が前年比で最大50%減少したと推定されているのこと。
アナリストらは、OnePlus含む中国メーカーなどライバルメーカーに対抗するためには、現行の半分または3分の1程度の価格の、安いiPhoneをリリースする必要があるとしています。確かにインド市場ではSamsungに加え、XiaomiのPocophoneなど強力な敵が血みどろの戦いを繰り広げています。
市場調査会社Counterpoint Researchによると、10月から12月までの期間で、Appleは40万台を出荷したと推定されるが、同期間OnePlusは推定50万台を出荷。OPPOのサブブランドであるOnePlusに打ち負かされている状況とのことです。
Appleは2017年までは毎年堅調に増加してきたのに対し、2018年の出荷台数は2014年~2015年の水準に落ち込んでおり、3年後退したようなものと品評しています。
中国市場は「飽和」と形容することができるかもしれませんが、インド市場は2014年と比べ市場規模が倍増しているため、Appleにとっては苦しい状況と言えそうです。
インドでAppleは2017年に320万台を出荷、2018年は160万台~170万台。単純に言って半減なわけですが、以前中国メディアが分析していたところでは、iPhone高額化と、iPhone SE後継機の不在が作戦ミスと指摘されていました。
極めて低価格なiPhone SEは、インド市場の消費者をiOSエコシステムに取り込み貴重な接点であったにも関わらず、後継機は未だ出ず、ディスコンのような形となっています。
熾烈な戦場となっているインド市場、Appleは2019年どのような手を打つのでしょうか?