「とりあえず生ビール!」 ド安定、これがAndroidの王道「Galaxy S20 5G」レビュー すまほん!!

 筆者は普段iPhoneをメインに利用しており、サブ端末でAndroid端末(Pixel 4)を利用しています。そんな中、au版Galaxy S20 5Gを編集長から借りてみました。筆者はS6以来、5年ぶりに本格使用するGalaxyです。それではレビューしていきます。

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外観

 外観はありきたりなスマートフォンのように感じますが、手に取るとGalaxyと一発でわかります。このエッジしているボディは変わらずですね。

 カメラは超広角、標準(広角)、望遠の3つを搭載しています。長方形に囲われており、主張は控えめ。

 ディスプレイ上部にはパンチホールタイプのノッチがあります。他機種のパンチホールに比べてGalaxyは限界まで小さくしているのが良いですね。

 電源・ボリュームは右側に統一。国内では利用できないこともあり、不評だったBixbyキーはなくなっています。

 下部はUSB Type-C端子のみ。イヤホン端子はありません。スピーカーはディスプレイ側ではなく、本体下部にあります。

ベンチマーク

 各種ベンチマークを測定しました。

Antutu

 定番のAntutuベンチマークで計測しました。以下結果です。

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 Snapdragon 865のおかげか、50万オーバーの高いスコアを計測できました。流石フラグシップ、文句のないスコアです。

GeekBenchmark

 こちらでも計測しました。シングルコアが715、マルチコアが2420とAndroidデバイスとしては高いスコアが計測できました。

カメラ

 Galaxy S20は1200万画素のF2.2 13mmの超広角、同じく1200万画素のF1.8 26mmの標準、そして6400万画素のF2.0 28mmの望遠カメラを備えています。詳しい人ならこれらのスペックを見て疑問符が浮かんだかと思います。

 望遠カメラに注目してください。望遠カメラといえばiPhoneは52mm、Xperia 1Ⅱは70mmと望遠らしいレンズを搭載しています。それに比べてGalaxy S20の望遠は28mmと、どちらかといえば広角域に該当する画角です。

 一体これはどういうことか?答えは「6400万画素」にありました。

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 従来のスマホの望遠カメラは、光学的に望遠レンズを搭載していました。しかし、Galaxy S20の場合は画素数を増やして、その画角にあったサイズを切り取る方法を用いているようです。

 例えば6400万画素をフルで使うと9248 × 6936ですが、この状態から1200万画素相当の画像を切り出します。

 この場合望遠で6400万画素という高解像度の写真は撮影できませんが、1200万画素と普段使いには十分な解像度を保持しつつ、F2.0と望遠にしては明るいレンズを搭載することができています。賢いですね。

 また、6400万画素をフル解像度で使う場合は28mmという標準域の画角で使えるので、多くのシーンで役立つと思います。流石Samsung、賢い選択をしています。さてウンチクはこの程度にして実際どうなんだ、ということですね。

 以下、超広角と広角で比較です。

 さて、次は広角と望遠(ワイド端)で比較です。デフォルトでズームボタンを押すと3倍になっているようです。

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 望遠は最大30倍までデジタルズームできます。流石に30倍は荒くて使えませんが文字はなんとか識別できるくらいです。

 6400万画素で撮影した写真がこちら。解像度が9248 × 6936と化け物クラスですね。あまりに大きすぎるゆえにサーバーにアップロードできないのでFlickrにアップロードしました。

Galaxy S20 64MP

 中央部のバスタ新宿前の信号機まで拡大して書き出しましたが、SNSに投稿する分には十分な解像度かと思います。信号機の文字まではっきり読めますね。恐るべし6400万画素です。

動画

 Galaxy S20は8K動画の撮影に対応しています。8K動画を試しにいろいろ撮ってみたのがこちら。ご覧ください。

 スーパー手ブレ補正は8K時に効かないようで、少し波打っているようになっています。また、今回はPremiere Proで作成しましたが、筆者が利用しているRX5700は8Kエンコードに対応していません。そのため2分程度の動画のエンコードに40分ほどかかりました。もう少し様々な機器が8Kに対応するのを待ちたいところ。

 筆者が所持している4K有機ELテレビ、LGのC9Pでチェックしましたが、すごく精細に映っています。撮影した日が曇りということもあり、いまいち”映え”とは言えませんが、特にアジサイのシーン。水滴や花びら1枚がくっきり捉えられています。これスマホで撮ったの?とは思えないほど精細。

 新宿のシーンではどこまで遠くの文字が読めるのか気になって試してみましたが、遠くの信号機までしっかり識別できます。フルHDと8Kではどれくらい違うのか、解像度を変更しシミュレーションしてみました。左がフルHDの場合、右が8Kの場合です。文字の解像感が全然違いますね。

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 オートフォーカスはタップした位置にすぐ来るわけではなく、少し探るような動作をします。

 8K以外の4KやFHDの解像度で撮影すると、全く問題ありません。手ブレもしっかり抑えられており、おすすめできるカメラです。

ディスプレイ

 Galaxy S20は最大120Hzの高リフレッシュレートの有機ELディスプレイを搭載しています。解像度やバッテリー消費などユーザーの判断で変更可能です。普段iPhoneで60Hzが当たり前のディスプレイに慣れている筆者としては、120Hzにするとヌルヌル感じます。そしてOne UI、Snapdragon 865のハイパワー、筐体の滑らかさすべてが組合わさりずっと触っていたくなるような一体感が生まれています。(ただし120HzとWQHD+は排他で、120Hz駆動選択時はFHD+)

 ディスプレイの品質も最高です。S6を利用していた頃のGalaxyの有機ELといえば青みがかったような彩度高めのようなディスプレイでした。少し目がつかれるような感覚もありましたが、S20のディスプレイはそんなことは一切なく、手にとったときに感動を覚えるくらい綺麗です。

 側面のエッジは緩やかです。いつぞやのGalaxyはエッジ部分が結構大きく、手に取ると角が刺さるような感覚がありましたが、そんなのは過去の話。前面から背面の融合する部分が綺麗なカーブを描いており、手に取っても心地よく作られています。

 ディスプレイ上部にはパンチホールノッチがあります。S10では右上でしたが、S20では中央上部に位置づけられており、シンメトリーになりました。顔認証時にはカメラ周りを周回するアニメーションが動作したり、パンチホールを生かしたデザインがところどころ散りばめられています。個人的にパンチホールが気になる場面はありませんでした。中央部分にあるので、ほとんどのアプリでも干渉することなく使えるのではないでしょうか。

スピーカー

 S20は画面上部と本体下部にスピーカーが搭載されています。上部のスピーカーはベゼルとうまく調和しており、一見どこにあるのか識別困難なほど。一方もう一つは本体下部に搭載されています。そのため、横持ちで動画を視聴すると音の広がりにやや欠け、偏ったように感じました。

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 Xperia 1 Ⅱではその点が改善されており、フロントにステレオスピーカーが搭載されステレオ感がわかりやすいのですが、Galaxyは長らく下部ですね。それほど注力していないのでしょうか?

One UI

 昨年のGalaxyシリーズより導入されているOne UI。筆者は普段カスタマイズされてないAndroid端末を使うことが多く、HuaweiやASUSなどカスタマイズが多く施されているOSは苦手。さて、Galaxyはどうでしょうか。昔TouchWizを使ったことがありますが、癖があるなぁとやや苦戦した記憶があります。

 いざ使ってみると、使いやすさにびっくりしました。最近の縦長化するディスプレイに最適化されたインターフェース。片手でもほとんどが問題なく操作できるようになっています。これは設定ですが、一番上の項目でも片手で選択することができます。

 トグルスイッチも下部寄りに集中しているので、選択しやすいですね。画面の輝度が一番下に来るのがめちゃくちゃ良いです。ただ、結局通知を開くには画面上部からスワイプしなきゃいけないので、結果的には同じなんですけどね。

 とはいえ、電話やアラームなど日常で頻繁に使うアプリはおおよそ画面下部に集中し、使い勝手バツグンでした。

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セキュリティ

 S20は画面内指紋認証に加えてインカメラを利用した顔認証機能が搭載されています。

 新型コロナウイルスでマスクが必須になり、もはやiPhoneやGoogle Pixel 4のように顔認証システムのみ搭載しているデバイスではマスクを利用して解錠することが困難です。しかしS20では指紋と顔2つを登録できるので、シーンに応じて使い分けることができます。

 家や車などマスクをつけないシーンでは顔認証システムにより、手にとったときには解錠されているほどスムーズ。そして電車や公共の場所などマスクが求められるシーンでは画面内指紋認証によりパスコードを入力する必要がありません。このように利用シーンで使いたい方を自由に選択できます。筆者は普段iPhoneを利用しているのですが、このようなシーンが増えたため自然とGalaxyを利用する回数が増えました。

 精度も問題ありません。顔認証はメガネ有り無しで容姿を登録しておくと、どちらの容姿でもスムーズに解錠されます。指紋認証も複数の指を登録しておき、どの指を使ってもスムーズに解錠されました。

 強いて言えば画面内指紋認証時に場所が分かりづらいということ。これは使っていると慣れるとは思うのですが、従来の画面の外にあった指紋認証では物理的な引っかかりがあったので場所がわかりやすかったのですが画面内にあると「このへんかな?」とタップして解錠されたりされなかったりということが何回かありました。こればかりは慣れかなと思います。

この軽さ、超能力か?

 これぜひ手にとって試してほしいのですが、めちゃくちゃ軽いです。普段iPhone XS MaxやiPhone 11 Proを持っていることが多いので、ますます軽く感じるのかもしれません。

 Galaxy S20は3眼カメラ、6.2インチのディスプレイ、5G、最新SoCなど機能面では他メーカーのフラグシップと差はないのですが、重量は163gと昨今のフラグシップと比較すると軽量の部類です。ほぼ同じ重量であるGoogle Pixel 4と比較してもS20のほうが軽く感じます。バランス配分が上手なのでしょうか。

S20+との違いは?

 S20はau、docomoからそれぞれ「Galaxy S20 5G」と「Galaxy S20+(プラス) 5G」が販売されています。それぞれ大きさが違うだけかと思いきや、S20+にしかない機能がいくつかあります。

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 まず画面サイズが異なります。S20は6.2インチと小柄ですが、S20+は6.7インチと一回り大きくなります。

 次にS20+にはカメラのToF(深度カメラ)が追加されています。今回S20+は利用していないので、どのようなシーンでToFを利用しているのか検証できていませんが、一般的にはカメラのAFやARなどに使われています。

 そしてS20+はミリ波に対応しています。5Gでは従来の周波数(Sub6)を利用したものと、高周波数帯を利用したミリ波が存在します。S20ではSub6のみに対応していますが、S20+ではSub6に加えミリ波も対応しています。そのため、S20+のほうが表記上は上と表現ができるかと思います。

 表記上はS20+が上と表現したのはミリ波対応といいつつも、現状の5Gエリアはエリアと呼べるほど広くないことがあります。ましてや現状の5GエリアはほとんどがSub6により展開されており、ミリ波はものすごく少ない、レアなスポットになります。ましてや東京都心のような高層ビルが多く存在するところではミリ波を受けるには厳しいです。そのため、S20+が一概に良いとは表現できないのです。

 わかりやすく車で説明するならS20 / S20+も一般道は走れます。S20+は高速道路も走れます。しかし現状高速道路の入り口しかできていない状態と言ったところです。

 ただ、もし3,4年後まで利用する予定があるならS20+でもいつかは恩恵が受けれるかと思います。

総評

 万人にオススメできるハイスペック5Gスマホ。

 いわば「とりあえず生ビール!」と注文するように、5GスマホはとりあえずGalaxyを買っておけば間違いないです。

 なんと言っていいのかわかりませんが、Galaxy S20は多くのAndroidスマートフォンの中では完成されている部類に入ると思います。ディスプレイは綺麗、カメラは何をとっても綺麗、動画は8Kまで対応。そして最新の5G、Wi-Fi 6にも対応。これ以上何を望めばいいのかわかりません。使っていても「あれがあればなあ……」ということが個人的にはありません。

 P40 Proの夜景カメラやXperiaのプロ機器仕様、Xiaomiのような超コスパなど、Galaxy S20には尖ったところはありませんが、トレンドの機能や使いやすさがきちんと詰め込まれて、それらが全てしっかり機能しています。迷ったらこれ、とオススメできるチョイスです。

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