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TCL、ARグラス「NXTWEAR S」発表

 TCLは、IFA 2022で展示したスマートグラスの「TCL NXTWEAR S」のクラウドファンディングを開始しました。Nrealが販売する「Nreal Air」の直接的な競合になりそうです。

 NXTWEAR Sは3DoFの自由度に対応したAR/MRグラス。両目にSony製のMicroOLEDディスプレイを備え、解像度はそれぞれでFHD(1920×1080)。4m先に140インチの仮想スクリーンを映し出せ、さらに3D映画の再生も可能。

 ステレオスピーカーも備えるため、イヤホンに頼らない再生が可能。音量は左側のテンプル(つる)で調整できるほか、ノイキャンと似た仕組みで音が他人に伝わりづらくするプライベートモードも備えるようです。

 競合製品と同じく、本体にバッテリーは備えず、接続機器からの宮殿が必要。接続するデバイスにはDisplayPortに対応したUSB Type-Cポートがある必要があります。iPadではAir 4~/Pro 3~/Mini 6が正式対応しているものの、iPhoneやType-Cポートを備えない端末で接続するには専用のアダプタが必要。

 Android端末はGalaxy SシリーズやXperiaが軒並み対応しているようで、とにかく画面出力に対応していれば利用できそう。TCL直販であるため、「アクティベーションに特定キャリア端末が必要」といったこともなく安心して選べそうです。

 オプションとして、画面内部に磁力で取り付けられるメガネフレームを用意。メガネ店に持ち込み、度付きレンズを付けることで近視ユーザーもコンタクトいらずで利用できます。また透過率の異なる本体側レンズも用意。本体重量は93gで、折り畳みも可能です。

 449ドル(6万7000円)ですが、EarlyBirdで120ドル引きの329ドル、4万9210円で購入可能。日本への配送も対応しています。

 プロジェクトはAll or Nothing型、目標金額に満たなければ返金されるものではありますが、すでに執筆時現在で792人が支援しており、目標を優に超えています。

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