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インド政府、デバイスの現地生産を促すべくPC・タブレットの輸入を規制

 クソデカ市場だからできたこと。

 インド政府は、主にPCの海外からの輸入を一部制限する政策を打ち出しました。この政策により、国内で流通する製品の内製比率を上げ、雇用創出などにつなげる狙いです。

 この政策は「Make in India」と呼ばれる、インド国内の投資や開発を活性化させるプログラムの一環として打ち出されたもので、企業が国内で該当する製品を販売する際、免許の取得を義務付けるといったもの。対象製品はタブレット、各種PC、サーバーとなっており、もしこれらのジャンルの製品の輸入を継続して販売する場合、値上げは避けられないものとなりそうです。

 この政策は突然発表され、Bloombergによればすでに数十億相当の外国製パソコン取引に影響が生じているとのこと。企業にとっては全くうれしくない、日本では考えられないスピード感ですね。

 一方、この制限は該当するデバイスを持ち込んだ旅行客などには適応されないことが明記されているようです。あくまで、国内生産を活性化させるための政策であり、この対応は妥当。

 インドは現在、スマートフォンの輸入に高い関税を課しており、各スマートフォンベンダーは自社工場を国内に建設するか、多少コストが膨らむものの、生産を担う現地メーカーに委託して組み立てるといった手法をとっています。今のところ、スマートフォン分野で先行して行っていたこの優遇措置を、タブレット・PCに拡大する、といった動きでしょうか。

 すでにPCシェア世界1~3位のLenovo/HP/Dellはインド国内に自社工場を所有しているようですが、今後は価格面での競争力を維持すべく、他メーカーも追随する可能性がありそうです。

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