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スマホの自撮り加工技術が人種差別を助長?アフリカ根城の中国テクノの取り組みとは

 アフリカなどの地域で大きなスマートフォンのシェアを持つ中国TECNOは、11月4日にToneProudキャンペーンを開始しました。技術開発における肌の色に対するバイアスをなくすことを呼びかけています。

 これは国連事務総長による、肌の色に対する偏見を含む制度的な人種差別が、特にアルゴリズムなどの新しいテクノロジーによって助長されているという発表を受けてのことだといいます。バイアスというのはポートレート撮影やセルフィー撮影時に自動的に白く加工したり、露出を明るくしたりする技術を指してのことだと思われます。日本や中国でも肌を白くする加工は人気であり、中国のスマホメーカーなどにもそういった機能はデフォルトでオンになっています。

 3年前にもGoogleが、リアルトーンというカメラ技術における肌のバイアスに対処するためのリアルトーンという画像処理の開発。10段階のスキントーンスケールに基づいて肌の色を識別し、露出やホワイトバランスを最適化するアルゴリズムをPixelシリーズに実装しています。

 TECNOも今回Googleと同様に、ユニバーサルトーンと呼ばれるアルゴリズムを開発しています。AIにより収集した膨大なバイアスのないデータから学習し、Googleよりもさらに多くの268色のスキントーンパッチを作成。それに基づいて肌の色を正確に検出・分析し、色と質感を正確に表現します。既にCamon 30シリーズやPhantom V Fold2 5Gなどに実装しています。

 TECNOは公式サイトで268色のスキントーンパッチとユニバーサルトーンを説明するページを作成。セルフィー撮影することで、自分の肌の色を268色のうちどれかを判定してくれるサイトも掲載しています。筆者が試したところ、光の条件などによって判定される色が変わったので精度は高くないのかもしれません。このサイトで撮影された画像はアルゴリズムの改良のためにTECNOのデータベースに送信されるという点には注意する必要があります。

情報元TECNO
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