XP-PEN様より「Artist Pro 22 (Gen2) 」を頂いたのでレビューします。
実はここからが「姿勢の変わる」サイズ感
手元にあった12.2インチの「Magic Drawing Pad」と比較しました。その大きさが分かります。
作業環境に配置してみるとこんな感じ。ディスプレイと比較しても堂々の存在感。
「大型機」という印象です。
個人的な感覚ですが、絵を描く姿勢が変わるのは22インチからです。抱え込んで絵を描く姿勢から、背筋が伸びる自然な姿勢に変わるのがちょうどこのサイズです。
絵を描く際の作業感はこのくらい。まったくストレスはありません。CLIP STUDIOを使っていますが、ご覧の通りUIをしっかり表示しても十分すぎる作業域を確保できます。
付属品について
付属のペンは1種類。XP-PENおなじみのスタイリッシュなケースがいい感じです。
「Artist Pro 24 (Gen2) 165Hz」は2種類付属でしたが、今回は細いタイプのペンはナシです。
Pro仕様ラインナップなので左手用デバイスも付属しています。自分好みにショートカットを設定可能。イラスト作成以外にも使えて、使いこなせるとなにかと便利です。
描き心地について。
「Artist Pro 24 (Gen2) 165Hz」と同じく筆圧感知は16383レベル。なめらかな描き心地と吸い付くような感覚です。
傾きの認知もGen2シリーズらしい高性能さで、サラサラと手癖で描いてもポインタはしっかり追従してくれます。
毎回同じようなレビューしてんじゃねぇ!
様々な液タブをレビューさせてもらいましたが、どの「Artist Pro (Gen2)シリーズ」とも同じようなレビューになってしまいます。サイズの違いによって描き心地の違いはありますが、性能面はどれも優秀だからです。
これらProシリーズの性能は、趣味で絵を描く人にとって十分すぎるものとなるでしょう。しかし、この商品を特に「初めて液タブを導入したい人」にオススメしたいです。
導入機で「でっかい液タブ」の夢をかなえたくないですか?
絵を描く人や、それを取り巻く環境はここ20年ほどで大きく変化しました。
私が絵を描き始めたころは、本屋で原稿用紙とGペンとインクを買い、トレースにはトレーシングペーパーを使っていました。原稿用紙を下から照らすライトボックスや、必要ないのに羽根のほうきを買って後悔した思い出があります。
それからしばらくすると漫画家やイラストレーターの中にもPC作業に移行する人が出できました。趣味で絵を描いていた私も、線画をスキャナで取り込んで粗を取ってPCで着色したりするようになりました。全ての工程がPCで完結できた訳ではありませんが、趣味でもデジタルで絵を描く時代になったのです。
そのころには家電量販店にWacomの液タブが並んでいましたが、その値段たるや!それはプロ用のもので、趣味程度では到底買うことができない夢のまた夢…。私は作業領域がはがきサイズの板タブを買いましたが、とても使いづらかったです。
私がWacomの液タブを家電量販店で触って羨ましがっている間にも、絵を描く人はとても多くなりました。SNSで気軽に自分の絵を発信でき、たくさんの人に気軽に観てもらえるようになりました。最近ではスマホやタブレットで絵を描く人も多く、ハードもそれに耐えうる性能を持っています。
しかし、多くの人にとってWacomの「大型機」は依然として高価です。Wacomの液タブはプロの使用に耐え、他のメーカーと比較して比べ物にならないくらい良いものだと思います。とうよりも、当時Wacom以外のメーカーを家電量販店で見ませんでした。
私がXP-PENのファンなのは、趣味で絵を描く人に対して十分すぎる性能の液タブを安価に提供してくれるからです。Wacom以外の選択肢を創造するマーケティングの姿勢がとても好きです。
この「Artist Pro 22 (Gen2)」は「大型機」です。12インチや14インチで満足したくない、本当に大きな画面で自由に絵を描きたいあなた。夢をかなえるために、ぜひ一度商品リンクを覗いてみてください。きっとその価格に驚くでしょう。