
Huaweiは、縦折り型の新作折り畳みスマホ「HUAWEI nova Flip S」を中国で発表しました。昨年モデルのnova Flipと仕様面で大きな違いはないものの、3488元(約7万5000円)という非常に攻めた価格設定になっている点が大きな特徴です。
nova Flip Sは折り畳める大型メインディスプレイと、外側の小型サブディスプレイの2画面を搭載する機種。メインは6.94インチ有機EL(2690×1136・リフレッシュレート1~120Hz)で、サブは2.14インチ有機EL(480×480)です。厚みは6.88mm(展開時)/15.08mm(折り畳み時)、重量は約195gと、このあたりも先代と変わっておりません。

バッテリー容量は4400mAhで、最大66Wの有線急速充電に対応。10分間の充電で約6時間の動画再生が可能としています。
リアカメラは5000万画素広角メイン(F1.9)と800万画素超広角(F2.2)の2眼構成となっており、フロントカメラは3200万画素です。4K動画撮影やAIS手ぶれ補正といった機能は先代同様ですが、720p/480fpsのスローモーション撮影に対応する等の細かな進化も見られます。

本機種最大の注目点はやはり価格設定。最小構成は3488元、日本円にして約7万5000円と、縦折りスマホとしては破格といえる水準となっています。先代のnova flipが5288元(約11万3500円)であったことを考えると、そのお手頃さが分かるはず。競合他社の縦折りモデルが依然として高価格帯に集中している中で、この価格は市場に大きなインパクトを与えるのではないでしょうか。
そのほかの変更点としては、OSをHarmonyOS 4.2→5.1へと更新したこと、ストレージ構成を256GB/512GBに整理し1TBモデルを廃止したこと等。SoCについては公表されていませんが、ミッドレンジ級のKirin 8030を搭載しているのではとの噂が出ています。
カラーバリエーションは先代の4色→6色に増加。向新绿(グリーン)、零度白(ホワイト)、樱语粉(ピンク)、星耀黑(ブラック・フェイクレザー調),天青蓝(ブルー),羽砂黑(ブラック・ガラス)の展開です。筐体は基本ガラス製ですが、ブラックのみレザー製のバリエーションもある様子。

なお、先代の時点で登場していた「折り畳んだ状態で持ち運べるミニバッグ」については、仕様がほぼ変わらないnova Flip Sでも使用できるようです。筐体が可愛らしいパステルカラー中心であること、おしゃれなアクセサリを複数展開していること等からも、若年層を意識するnovaシリーズらしさが伺えますね。

本体、およびアクセサリの価格は以下の通り。
- 256GBモデル:3488元(約7万4701円)
 - 512GBモデル:3788元(約8万1126円)
 - 専用バッグ:499元(約1万686円)
 
先代nova Flipから大きな変更点の無い、いわばマイナーチェンジモデルに当たる本機ですが、その価格帯に魅力を感じる人は少なからずいるはず。HUAWEI nova Flip Sは、「折り畳みスマホは高価なもの」という現状に待ったをかける存在となり得るかもしれません。
| OS | HarmonyOS 5.1 | 
|---|---|
| SoC | 非公表(Kirin 8030) | 
| メモリ | 非公表(12GB) | 
| 容量 | 256GB / 512GB | 
| 画面 | メイン:6.94型 OLED (2690×1136、1~120Hz) サブ:2.14型 OLED (480×480)  | 
| カメラ | 5000万画素広角(F1.9) + 800万画素超広角(F2.2) | 
| インカメラ | 3200万画素(F2.2) | 
| 電池 | 4400mAh(66W有線急速充電) | 
| 寸法 | 展開時:169.77 × 75.4 × 6.88mm(レザー)/ 6.9mm(ガラス) 折畳時:87.76 × 75.4 × 15.08mm(レザー)/ 15.12mm(ガラス) 重量:約195g(レザー)/ 約199g(ガラス)  | 
| その他 | NFC、指紋認証、専用キャリーバッグ(別売) | 
          

















