産経新聞によると、経済産業省は、外出先から自宅の家電製品を遠隔操作することを禁止する「電気用品安全法」について、解釈を見直し、スマートフォンで遠隔操作することを認める方針へと舵を切りました。電安法は半世紀前に制定された法律となります。
昨年、パナソニックは自社エアコンの最上位ラインナップである「Xシリーズ」を発表。同製品はスマートフォンから外出先からエアコンの電源をつけることが商品のセールスポイントでしたが、電安法との兼ね合いにより、機能を削除しなければならないという出来事がありました。
「Xシリーズ」において削除されたのは電源オンに関連する機能のみで、オフについては削除されていませんでした。これはそもそも電安法が、火災や感電を防止するために制定された法律であるからと思われます。
そのため、エアコンやテレビについては、電源のオンとオフも含めた遠隔操作が解禁となりますが、電気ストーブの遠隔操作については、万が一の火災の危険なども考え、従来通り禁止となる見込みです。
各種家電をインターネットに接続して遠隔制御する「スマート家電」という構想自体は10年以上前から存在しますが、インターネット環境の未成熟さや法的問題がその障害となってきました。規制緩和は春から導入されるとみられ、スマートフォン人気が牽引する「スマート家電」の流れに弾みがつきそうです。
情報元:産経新聞