ケータイ・スマホを買うときによく聞く言葉がMNPです。しかしどういう意味なのか、いまひとつわかっていない人もいると思うので、おさらいしておきましょう。
MNPとは
Mobile Number Portability、略してMNPです。訳すと「電話番号持ち運び制度」ですね。
携帯の電話番号そのまま、他の携帯キャリア(通信事業者)に移ることのできる制度です。2006年から導入されており、それ以来各社のシェア争いは激化してきました。
MNPのメリット
電話番号をそのまま他社に乗り換えできます。
既存顧客を優遇しない、MNPで乗り換える客を優遇するのが携帯業界の慣例です。たとえば、MNPで乗り換えると、機種代金が一括特価で購入できたり、数万円の商品券や現金、ポイントが得られる場合があります。毎月の割引(月々サポート・月月割・毎月割)の額もMNPの方が大きいです。なので、どんどんMNPしましょう。
MNPのデメリット
引き継げるのは電話番号のみということ。たとえば、キャリアメールのアドレスやキャリアを通じた月額課金の有料コンテンツなどが引き継げません。
また、以下の費用が発生します。
MNPにかかる費用
最近はどのキャリアでも、(2年毎に1ヶ月のみ解除料のかからない「更新月」を除き、)1万260円の手数料がかかります。さらに必ず2160円のMNP転出手数料と、転出先のキャリアで3240円の新規事務手数料が発生します。
つまりMNPにはおおよそ1万6000円近い手数料がかかる※と考えておくといいでしょう。
※いずれも2014年4月の消費増税後の税率8%での金額。消費税10%なら違約金10450円+MNP転出手数料2200円+新規事務手数料3300円=1万5950円の手数料となる。
MNPの方法
「MNP予約番号」の発行が必要です。予約番号は11桁の数字です。この番号は、転出元のキャリアから、転出先のキャリアに移動するためのパスワードのようなものとなります。
「MNP予約番号」の発行方法は2種類。各キャリアショップでの店頭受付と、電話での受付です。
電話での受付の場合は、SoftBankの公式サイトの画像がわかりやすいです。
予約番号は2週間有効。期限内にMNPしなかった場合、MNP予約は自動キャンセルされます。
転出先の見極め
費用がおおよそ1万6000円かかるということを念頭において、1万6000円以上お得になる条件で、転出先の会社を考えたほうがいいでしょうね。キャシュバック額や機種代金の割引額を見て、見極めましょう。
そうなると、転出先となる携帯キャリアの見極めを行ってから、一連のMNPの手順を踏んだほうがよいということになりますね。
特価販売の案件は、決算期や月末、土日祝日に多い傾向にあります。携帯ショップなどをチェックしておきましょう。
賢くMNP制度を利用しよう
機種変更と比べると、新しい会社のプランやサービスを勉強する必要性や、MNPの手数料を支払う必要はあるものの、転出によって得られる特典や、新しい世界が待っているのは非常に魅力的です。
もしよさそうな特価販売を見つけたら、ぜひMNP制度を利用することを検討してみて下さい。
[2014/7/16]一部、消費増税を踏まえた記述に改定