iPhone8/8 Plus発売から1週間、売場での反響について、東京都千代田区の家電量販店内にある、キャリアショップで訊いてきました。
量販店内のスマホショップは、平日だとあまりお客さんがいないことが多いのですが、さすがにiPhone新型発売直後とあって、カウンターはすべて塞がり、端末を吟味するお客さんも多く見られました。
なかには、通路沿いに展示されているiPhone8を見ているお客さんに他キャリアの販売員が「乗り換え如何ですか」と声をかけていたり、仁義なき戦い状態。お祭り感がいいですね。
キャリア販売員さんに、感触を聞いてみました。
――iPhone8発売の盛り上がりはどうですか?
正直なところ、iPhone7や6S発売の時ほどの盛り上がりはないです。Xが出るまで様子見、という声が多いのもありますが、あまり大きな進化が感じられないのもあるかと思います。
――7から大きな変更点は?
まず、外見としては、ボディーがメタルからガラスになった点ですね。機能面では、別売りのQi充電パットを購入する必要がありますが、ワイヤレス充電が可能になりました。CPUの性能も、1.7倍になっています。アプリが落ちにくい、たくさんのアプリを同時起動していても遅くなりにくいという利点があります。
ただ、6S・7も処理速度はかなり優秀だったので、8に変更して実感できるかといえば……。5からの機種変だと、かなり違うと感じるでしょうけど。
――まだ5を使っている人がいるんですか?
いますね。5Cから機種変の人もいて、驚きました。画面がバキバキに割れていたりするので、本当にこだわらないんだと思います。
――7がMNP一括1円の投げ売り状態ですが、もしかして8よりも売れている?
さすがにそれはないです(笑)そもそも、そろそろ7は各店舗で在庫がなくなってきているので。
――iPhone8と8 Plusでは、どちらの方が人気ですか?
plusの方が売れています。違いとしては、Plusの方が画面が大きいのと、デュアルカメラを搭載している点があります。デュアルカメラは光学ズームレンズもついていて、ボケ味のある写真を撮ることが可能になっています。ただ、そこまで注目されるポイントとは感じていません。みなさん、単純に画面が大きいのを気に入っているようです。
各キャリア、20GBや30GBの通信プランを用意したことで、動画をスマホで観る場面が増えていることも、大画面が好まれる大きな理由だと思います。Wi-Fiにつながずに動画を観ても、けっこう通信容量に余裕があるので。
――保存メモリは大きいものと小さいもの、どちらが人気ですか?
256GBの方が人気があります。iPhone6や7の64GBや128GBを使っていた人だと、これまでの間にだいぶん容量を使ってしまっているので、買い替えるならより大容量で、という選択になります。
――iPhone X の前評判は如何ですか?
有機ELディスプレイになって、画面がキレイになるとは聞いていますが、まだ実際に見た人はいないので、何とも言えないところです。
一番の注目ポイントは、やはり顔面認証だと思います。これが、どの程度の認識能力があるのか、怖いところです。従来の指紋認証センサーも廃止されているため、悪くすれば、かなりのストレスにもなりかねません。地雷の可能性もないとは言えないので、発売後の評判を待ってから検討した方がいいと思います。
編集部雑感:「iPhone 8だから買う」というユーザーより、「今使っているiPhoneが買い替え時だから最新モデルに」というリピートユーザーが多いようで、安定感がある。また、指紋認証センサー初搭載のiPhone 5sは、指紋認証の精度・読み取りスピードはさほど良くなく、後に、ソフトウェアアップデートや第2世代Touch ID搭載モデルによって大きく精度が向上したということを考えても、iPhone Xの顔認識認証一本化への不安には共感できる。ただ、Androidメーカー各社が容易に追いつけない程には技術的に進んでいると海外著名証券アナリストも分析しており、いい具合に仕上がっていることを祈りたい。 |