Appleは、ブロックチェーン技術を用いてタイムスタンプを認証するシステムに関する特許を、米国特許商標庁に出願しました。
ブロックチェーンとは分散型台帳のこと。P2Pネットワークによって取引記録の整合性をチェックする仕組みで、最近ではBitcoinを始めとする仮想通貨に用いられています。
Appleの出願した特許技術は、ブロックチェーンを使用してタイムスタンプを作成して保存すると、ハッカーがノードを侵害した時、機密情報を格納するSIMカードやmicroSDカードといったセキュアな要素を保護できるというもの。
出願特許によれば、タイムスタンプを含むブロックを生成し、チェーン上で実行された各取引をマイナーが確認すると、後続のブロックがすべて追加される仕組み。これをAppleは「多重認証アーキテクチャ」と呼称。ブロックが生成された後、チェーンに追加される前のタイムスタンプを、別のシステムが確認します。
分散型台帳を使用してタイムスタンプを保存することで、データ保存を恒久的に維持し、悪意のある攻撃からブロックチェーンネットワークを保護できるとしています。
これに加えて、Appleが2017年11月14日より、Apple Payのワイヤレスソフトウェアセキュリティに関する求人募集を開始したことがわかりました。決済システムと新興ブロックチェーンスキームへの深い理解を条件として求めています。
これらの情報は、Appleがブロックチェーン技術の採用を検討している可能性を示唆しています。Apple Payが他のスマートフォン決済に対して優位性を確保するため、ブロックチェーン技術を採用する未来もあるのかもしれません。今後の動向に注目です。