中国メーカーからブーイングされるほどのシャープのテレビ「安売り攻勢」!

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 台湾・鴻海(ホンハイ)傘下となり、業績が回復基調にあるシャープ。「管理職のリストラ」や「中国大陸市場での販路拡大」が要因とされていますが、中国ではどのように伝えられているのでしょうか。中国「鹿科技」に郭台銘(テリー・ゴウ)と富士康(フォックスコン)による、シャープのテレビ事業戦略についての論評記事があがっていましたので、ご紹介します。

編集部補足
鴻海(Foxconn)は中国で企業名を富士康で登録している。

 まず、郭台銘による富士康の改革の要点として、ブランドと部品業務を拡大、アップルの代理生産を減少させた点を記事では重視しています。消費電子分野で、富士康はすでに直接あるいは直接にシャープ、ノキア、インフォーカスの三大ブランドをおさえ、シャープがもっとも「金の含有量」が多い(磨けば光る原石としての価値が高い)ことは疑いない、といいます。また、シャープの幹部は、シャープブランドを利用してIT等の新製品をリリースする考えを示しているとのことです。

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(中国では、AQUOSではなくSHARP ONEなどSHARPの名前を推すブランドで展開)

 富士康グループと郭台銘は前々から、シャープのテレビ業務を全面的に復活させると宣言していましたが、郭台銘が見るに、古典的な製品であるテレビはいまだに巨大な成長空間があり、一般家庭が60インチの大画面テレビを購入、あるいは買い替えると見ているようです。中国のテレビ市場はインターネット直販になってから、再度値下げ合戦の嵐が巻き起こったそうですが、その急先鋒が富士康の買収した日本・シャープだったといいます。郭台銘がシャープのテレビを中国国内で狂ったように値下げしたことで、同業者から強い不満を招いたようです。

 中国最大のECサイト、京東をのぞいてみましたが、60インチの4K液晶テレビLCD-60SU470Aは3,299元(約5万3,000円)でした。なお、評価は28万件ついています。中国市場で日本のブランドが価格破壊側にまわっているの、なんだか変な気分ですね。

夏普

編集部補足
一般的に、4Kテレビは60インチ以上からぐっと値が張る印象だが、5万円ちょいは安すぎる。私も欲しい。
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 郭台銘の戦略はかなり簡単だといいます。それはあらゆる機会を利用してシャープのテレビを売ることであり、よく知られているのは、富士康はすでに中国国内の不動産会社と接触しており、新たに市場に出回る物件内に直接シャープのテレビを据え付ける可能性があるとか。

 また、生産拠点展開について、シャープは今ある液晶パネルの他に、富士康、シャープと広州市政府が協力し、百億ドル以上を投資して広州に新たな液晶パネル工場を建設したほか、米国ウィスコンシン州にも富士康とシャープは液晶パネル工場の建設と、テレビの組み立て工場建設を決定している。今後のグローバル・薄型テレビ市場の変化は、富士康のテレビと液晶パネルへの賭けにどう報いることだろうか、大きな疑問符をつけなければならないとして、記事を結んでいました。

 薄利多売の大量生産によるシャープ・ブランド拡大戦略、代理生産業者で終わるつもりのない郭台銘が大勝負に出た形ですが、果たしてうまくいくのか注目ですね。