自分は主にSIMフリー機を利用しています。国内キャリア販売のAndroid端末は、肌に合わないので適当な格安SIMを入れておく場合が多いです。
しかし5G商用サービスが始まったのもあり、ドコモから販売されている5Gスマホを、ドコモの5Gギガホを契約して普通に利用しています。キャリア製サービスも複数使用しています。
キャリア販売端末は「プリインストールアプリが多い」など、個人的に問題だと感じる細かい点は多いですし、iPhoneやPixelのようになってほしいと願ってはいるものの、「キャリア販売という建前がある以上、しょうがない」と見る向きもあると思います。
なので、今回の記事では、そういった部分や「他社回線で使う上で邪魔」といった部分はあえて除いて、「ドコモ販売端末を普通にドコモ回線で使う上で、ここだけは絶対におかしいのでは?」と強く感じた、どうしても許せなかった点を2つ紹介します。
ユーザーをハッキングの恐怖に陥れる「遠隔初期化処理中です」
通知バーに「遠隔初期化中」なる通知が突然現れます。
不定期に、たまに表示され、しかもそれが本当に一瞬で消えるため、スクリーンショットに残して説明することもできず。少なくとも2019年の年末以降に確認されている通知のよう。検索すると、証拠画像なしに、都市伝説のように「口伝」で流布されています。端末がハッキングされてデータを消されているのではないか、と怖がるユーザーも。
数週間ほど前、ようやく初めてスクリーンショットに収めることができました。
これは紛失時などにMy docomoから端末の遠隔初期化を実行できるサービス。ユーザーを安心させるためのキャリア端末の機能が、ユーザーを恐怖のどん底に陥れてしまったわけです。未設定であれば「未設定です」と通知が出続けます。
Androidに慣れたユーザーであれば、本来通知バーに出ている通知は、そのアプリの正体が何であれ、そこから通知オフを呼び出せるものの、一瞬で消えるのでそれをできなかったユーザーもいるかもしれません。
スマホの通知バーという個人的な領域に侵襲性の高い手段でこんな無神経な表示をするべきではないと思いますが、ドコモがシステムアプリとして奥深くに埋め込み、強制停止も無効化もできない仕様。しかしながら「設定→アプリ→右上のメニュー→システムアプリ→「遠隔初期化』を探す→通知」と辿っていけば、通知の表示をオフにはできます。
そもそもAndroid端末は、GMS対応であればGoogleの「Find My Device(Googleデバイスを探す)」から遠隔初期化が可能です。
もはや見にくいだけ、旧態依然のドコモ絵文字
ガラケー時代から引きずっている貧相なドコモの絵文字が、ダークモードにおいて視認性を著しく低下させています。灰色と、特に青色が非常に見づらい。
ドコモ絵文字には無かったUnicode絵文字は結局それが表示されて混在するなど、視認性と利便性両面の低下を招いています。有機ELが主流となりつつある昨今、ダークモードは省電力性と焼付き防止の観点からとても有益な機能なので、こうした仕様は残念。ユーザーが任意にUnicode絵文字のみを選択できるようにするか、最初からドコモ絵文字を削除してUnicode絵文字に統一するべきだと思います。
なお、ドコモ販売端末のうち、iOS端末やPixelにはドコモ遠隔初期化やドコモ絵文字は入っていません。