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ソフトバンク、楽天モバイルに1000億円規模の損害賠償請求訴訟

 ソフトバンク株式会社は、楽天モバイル株式会社と楽天モバイル元社員に対し、民事訴訟を提起したと正式発表しました。

 ソフトバンクを退職した楽天モバイル元社員は、既に今年1月に不正競争防止法違反容疑で逮捕、起訴されています。刑事ではなく民事で新たな訴訟が提起されたことになります。

 退職時にソフトバンクから持ち出した営業秘密の利用停止と廃棄、約1000億円の損害賠償請求権の一部として10億円の支払い等を求める民事訴訟を東京地方裁判所へ提起したとのこと。請求額は今後の審理状況に応じて増やす可能性があるとしています。

 既にソフトバンクは2020年11月27日付で東京地裁に対して、楽天モバイルへの証拠保全申立てを行っており、同年12月10日付で持ち出した営業秘密の利用停止などを求める仮処分命令申立てを行っています。

 ソフトバンクは営業秘密として証拠保全を求めていた電子ファイルが、楽天モバイルの業務上利用するサーバー内に保存され、他の楽天モバイル社員に開示されていた事実を確認、また訴訟を通じて楽天モバイルが不正競争を通じて不当な利益を得てソフトバンクの営業上の利益を侵害、また不正競争により建設された基地局等が存在することを明らかにすべく請求を行うと主張しています。

 これに対し楽天モバイルは以下のように主張、裁判をあらそう姿勢を見せています。

 本件について当社では社内調査を実施してきておりますが、ソフトバンク株式会社の営業秘密を当社業務に利用していたという事実は確認されておりません。

 当社では訴状の送達を受け次第、内容を精査の上、裁判において当社の正当性を主張してまいります。

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