Samsungの狭額縁テレビ(通称「The Frame TV」)の新型である「The Frame QLED 4K Smart TV (2022)」が各種ECサイトにて予約開始、または発売されているとThe Vergeが伝えています。
先日発表の「Smart Monitor M8」同様にTizenOSを搭載し、また超薄型設計により絵画のようにインテリアに組み込めることが最大の魅力です。
このThe Frame TVの薄さはたったの1インチであり、またVESA規格に対応しているため手軽に各家庭の壁にスタイリッシュに設置できます。
また独自の「Slim-Fit Wall Mount」も搭載し、より壁との密着感を高める設置法の選択肢の幅が広く用意されています。その上でテレビを見ていない時には絵や写真を表示する「Art Mode」も相まって普段は額縁入りの絵画としてインテリアのひとつとなり、まさしく「Frame(額縁)」という名にふさわしい製品となっています。もちろんモーションセンサーにより部屋にいないときはディスプレイをオフにする省エネ機能もあります。
設置する壁面の素材に合わせて選べる7つのフレームの選択肢があり、一方でマグネットで装着する方式のため日頃の気分で交換することも容易となっています。
また、2021年モデルとの間で互換性があります。ディスプレイには4K/UHD画質のQLEDを採用し、特にOLEDにあった焼付き問題を気にしなくて良い点も嬉しいところです。
そしてThe Vergeによれば、前モデルとの最大の違いがSamsung新開発のディスプレイ表面のマット処理を新たに採用したことにあり、この恩恵によってあたかも美術館で本物の絵画を見ているかのような描写を実現しているとのことです。これだけ絵画をよりリアルに鑑賞できることを売りにした製品であり、これに合わせてSamsungは1400点超えの作品から選べるオンラインサブスク形式のアートストアを展開しています。
TizenOSにより様々なアプリやストリーミングサービス、またGoogleやAmazonなど各種ボイスアシスタントを利用することができます。また、Apple AirPlayなどによるスクリーンシェア機能もあります。
加えて「Adaptive Sound+」機能により周囲の空間や再生するコンテンツの音声に合わせた音響体験を内蔵スピーカーで得られます。これらの点はSmart Monitor M8でも同様ですが、ディスプレイ性能なども含めた全体的な性能を鑑みてこちらのThe Frame TVの方が上位互換でしょうか。一方で55インチ以上のモデルでないとフレッシュレート120Hzに対応せず、それ未満のモデルでは60Hzまでとなることが注意点です。
その他仕様として、Bluetooth 5.2、Wi-Fi 5、HDMIポート(4基)、イーサネットコネクタ、光デジタル音声出力、USB2.0ポート(2基)を搭載します。
製品ラインナップについては、43インチから75インチまでの6種類のディスプレイサイズが展開され、1000ドルから購入できます。また脱着可能なフレームとして「Black」が標準で同梱され、オプションとして「Modern Brown」、「Beveled Brick Red」など6つが用意されています。またSamsung公式ストアにおいては現在これらフレームが1回の購入につきひとつまで半額で購入できるようになっています。
ただし、日本での発売についてのアナウンスは以前のモデルに引き続き今のところありません。購入を検討される場合は十分ご注意ください。