スマートウォッチや体組成計などを販売する仏Withingsは、ラスベガスで開催されている家電見本市の「CES 2023」にあわせ、いわばスマート尿検査デバイスの「U-Scan」を発表しました。
U-Scanは便器のフチに引っ掛けて使う直径90mmの分析デバイス。便器内の水に浸け、水と混ざった尿から分析を行うものとなります。通常の尿検査は年に一度、それも個人で行うことはハードルが高いものですが、U-Scanであれば定期的な検査が行えます。
Withingsは、尿には3000種類を超える代謝物が含まれているとし、これは健康管理の並外れた証人であると述べています。
本体内部にはカートリッジを内蔵できます。このカートリッジは種類によって機能が異なり、「Nutri Balance」ではpH値やケトン体などから、水分補給や栄養バランス、代謝やビタミンレベルといった分析が、「Cycle Sync」では黄体形成ホルモンなどから、月経周期や排卵期が正確に特定できるとしています。
また、医療専門家が患者の健康を遠隔で支援できるようにする「U-Scan For Professional」も用意しているようです。
本体バッテリーとカートリッジはそれぞれ3か月持続するようにできているとのこと。価格は500ユーロ(7万円)ほどで、2023年の上半期に欧州で販売開始予定、米国ではFDA(食品医薬品局)の認可待ちであるとのこと。