ThinkPadなどで知られるLenovoの傘下、Motorola製の「ThinkPhone」のレビューがGSMArenaより出ています。こちらはThinkPad生誕30周年を記念したモデルとのことです。
デザインはアラミド繊維製で無骨なブラック基調にレッドでアクセントが加えられたThinkPadを踏襲したスタイル。IP68対応でフレームはカーブエッジのアルミ製でアスファルトに落としても耐えられそうな堅牢な作りと高評価しています。
ディスプレイは6.6型P-OLEDで144Hz対応。144Hzの滑らかなスクロールか、電池節約優先で120Hz最高のモードを設定することができるそうです。色合いはシャープでコントラスト強めの鮮やかな仕様とのこと。
本体側面左側上部には赤いショートカットボタンが搭載されており、設定割り当てによってランチャーやアプリケーションの起動といったアクションが実行できるようです。ただ片手ではかなり押しにくい位置にボタンがあるため取り回しは良くないとのこと。
また画面指紋認証を搭載しておりスムーズなロック解除が可能とのこと。
OSはAndroid 13を標準インストールしており、「ThinkShield」といったセキュリティ機能が複数搭載されていたりThinkPadとの連携を可能にする「Think 2 Think」が利用できたりと、エンタープライズ向けを意識した機能となっている模様。
ハードウェアスペックはSoCに「Snapdragon 8+ Gen1」を搭載、最大12GBの実行メモリ、最大512GBの内蔵ストレージという仕様とのこと。ベンチマーク的には他社のフラッグシップモデルには劣りますが、マルチタスクやゲーミングなど重たい作業にも十分耐えられるだけの処理速度を持っているとのこと。
電池容量は5000mAhと大容量で、バッテリーテストの結果116時間もの使用が可能とのことでした。フル充電は一時間弱程度で可能で、バッテリー関連に関しては余裕のある機体と言えそうです。
カメラは5000万画素メイン、1300万画素超広角に深度センサー1つという仕様とのこと。
メインカメラは日中撮影では十分なディテールとコントラストがあり、多少のノイズやテクスチャーの不自然さは見られるものの全体的には良好とのこと。低照度だとナイトモード無しではぼやけてしまい、ナイトモードOnだとシャープ過ぎる感じであまり良い画質ではないそうです。
超広角カメラは十分なディテールとダイナミックレンジを発揮し、不足のない性能と評価。自動フォーカス機能搭載のため接写撮影も可能で、こちらもなかなか良いクオリティのようです。
動画撮影は30FPSでの8K撮影が可能ですが、4Kモードの方がディテールがより優れているとのこと。しかし低照度だとフラッグシップレベルとは呼べない画質と評価。全体的に低照度が苦手なカメラセットのようです。
結論として、「全体的にハイエンドで頑丈なデバイスではあるものの、フラッグシップレベルの価格に対しカメラ性能が悪いためオススメしにくい」と総評しています。