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OPPOの執念。生産ラインごと刷新、OPPO Find N6が折りたたみスマホの「折り目」をゼロに近づけた秘策とは

 折り目をゼロにするため、生産ラインごと作り直した!

 OPPOは2026年4月14日、折りたたみスマートフォン「OPPO Find N6」の日本向け発表会を開催しました。価格は税込31万8000円で、au +1 collectionやIIJmio、イオンモバイル、Amazon、楽天市場、家電量販店などで販売します。

 OPPO Find N6が謳う、限りなく折り目の少ない8.1インチ折りたたみスマホです。それがいかに困難で、どうOPPOは克服したのか?

 OPPOは折りたたみスマートフォンの技術開発に600億円以上を投資し、関連特許は3500件以上。2021年のOPPO Find N以来、4世代にわたって進化を重ねてきました。その研究開発拠点が「天穹ラボ」で、最先端の構造設計、先進材料の活用、徹底したシミュレーション検証の3本柱で開発を進めています。

 発表会には中国本社からイノベーティブ製品開発ディレクターの成蛟(チェン・ジャオ)氏が登壇。折りたたみスマートフォンの宿命ともいえる「折り目」をいかにして限りなくゼロに近づけたか、その技術的背景を語りました。

 成蛟氏はまず、折り目に対する認識のズレを正すところから説明を始めました。折り目というのはヒンジだけ、ディスプレイだけといった単一の部品で解決できる問題ではないといいます。構造科学・材料科学・精密製造・量産技術のすべてが密接に関連しており、総合的に望まなければ解決できない課題だとしています。

 ヒンジ表面の凹凸を限りなくゼロに近づけためには、まったく新しい技術アプローチが必要になりました。

 従来のヒンジは三軸構造を採用しており、力のかかり方が均一ではありませんでした。OPPO Find N6の「第2世代チタニウム高精度ヒンジ」は四軸の対称構造を採用。両側が対称に設計されているため、より均等に力を分散してフラットに支えられるように。

 この設計により、ヒンジ表面の凸凹は約0.1mm、髪の毛1本ほどの厚みにまで抑えました。しかし成蛟氏はこれでもまだ目標に達していないと語ります。

「世界に同じ葉がないように、ヒンジの表面もひとつひとつ異なります」と成蛟氏。従来の工法ではヒンジのフラット化ができないため、量産にあたって新たな道。OPPOが採用したのが、チップレベルの「高分子3Dプリント技術」です。

 まず半導体チップ分野で使われている分光共焦点スキャン技術をヒンジの測定に応用。5cm²あたり1200万の測定ポイントで、2μmの超高精度スキャンを実現しました。レーザースキャンと比べて精度は大幅向上。ミクロンレベルの加工を実現し、1回あたりのプリント容量はわずか5ピコリットル。60秒以内に1300万回のプリントを行い、ミリ秒レベルの硬化を40回繰り返すことで、ヒンジ表面の凸凹を0.05mmにまで低減しました。従来の0.1mmからさらに半分で、理想を達成できたそうです。

 さらにこの精度を確実に量産レベルにするため、OPPOはフラットなヒンジのためだけの専用生産ラインを構築。フラット加工工程は15項目、フラット性測定工程は70項目。月間10万以上の生産能力を実現。

 ヒンジだけでなく、ディスプレイガラスにも新技術が投入されています。成蛟氏によると、従来の折りたたみスマートフォンはディスプレイの柔らかさを追求してきましたが、長期間使用すると不可逆的な変形が蓄積し、最終的に目や指で分かる折り目が出てきてしまうといいます。

 OPPO Find N6では「オートスムージングフレックスガラス」を採用。厚みを50%増加させ、超薄型ガラスと比較して剛性を338%に高めながら、約99.9%の自己修復性能を実現したと主張しています。テュフ・ラインランドの折り目最小化認証にも合格しており、60万回の開閉後も優れたフラットさをキープするとしています。

 折り目問題を構造・材料・製造・量産の四位一体として捉え直して解決したOPPOのアプローチは、技術的にも誠実というか、もはや専用ラインまで構築してしまうところに本気度が滲みますね。

 31万8000円という価格は高すぎますが、その執念の対価として評価するかどうかが購入の分かれ目と言えるかもしれないですね。

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