「現代のロケフリ」とでも言うべき、世界中どこからでも録画番組を視聴できるアップデートが、SONYのBDレコーダーに配信されました。
ソニー HDD 1TB搭載BD/DVDレコーダー BDZ-ET1100 |
ソニー HDD 500B搭載BD/DVDレコーダー BDZ-EW510 |
とはいえ、屋外のWi-Fi環境のない場所での、モバイルネットワークでの視聴は、データ通信量の大きさを考えると、避けたいものです。そうなると、自宅でレコーダーから番組を転送しておき、外に持ち出すほうが現実的でしょう。
SONYの「TV SideView」アプリは、4月下旬のアップデートで、SONYのBDレコーダーから番組を持ち出せる「ワイヤレスおでかけ転送」と、「外から予約録画」が利用可能です。
そしてこの「ワイヤレスおでかけ転送」と「外から予約録画」は、何もBDレコーダーを持っていなくとも、実は「ある製品」を持っていれば、実現可能です。
リーズナブルにスマホ・タブレットを「テレビ化」
その「ある製品」とはSONYのネットワークレコーダーnasne(ナスネ)です。モノリスみたいなデザインがかっこいいですね。
nasneはメディアストレージにもなるネットワークレコーダーです。家庭のWi-FIネットワークを介して、各種機器から操作・視聴ができます。これで家中どこにいても、スマートフォンやタブレットから放送中のテレビを観ることができます。「ワイヤレスおでかけ転送」で、自宅で番組をスマホ/タブレットに転送し、外に持ち出すことも可能です。
SONYの現行のBDレコーダーのうち、最も低機能なもので最安値は定価5万円です。(Amazonには4万円台もある) それに比べてnasneは1万円台後半から購入できます。とても安いですね。
BDレコーダーの豊富な機能に比べれば、nasneは良くも悪くもシンプルです。しかし、そもそも自分の場合はあまりテレビは見ません。観たいのは小数の番組のみ。あとは友人や家族に勧められた番組や、Twitterのタイムラインなどで話題となっている番組を少しだけ見れれば十分です。そういう私のような、ちょっと「テレビ離れ」をしている人には、nasneさえあれば結構十分です。かれこれ1年以上愛用しています
一応注意点としては、単体では同時録画ができないことです。ちなみに被った時間は、優先度の高いほうの番組を録画してくれます。
同時録画を行うには、nasneをもう1台買って接続する必要があります。nasneの台数分だけ複数番組の録画ができます。さすがに2台、3台と接続してガッツリとテレビを楽しむなら、最初からBDレコーダーを買ったほうがコストパフォーマンスは優れているように思います。自分の視聴スタイルに合わせて検討してみてください。
iPhoneなど他社製品でも利用可能
XPERIAやXPERIA Tablet、VAIOなどのSONY製品はもちろん、iOS搭載製品や他社のAndroid端末からも利用可能です。nasneの操作もそれらから全て行えます。
視聴や「おでかけ転送」は、XPERIAなら標準のムービーアプリ、iOSや他社のAndroidならTwonkyBeam(700円のプラグインが必要)を利用することで行えます。
ピュアAndroid端末であるNexus 5などからも利用できます。必ずしもSONY製品で固めている必要はないわけですね。
外出先で観たいテレビがあっても…
操作の多くはアプリやブラウザを利用します。機器の初期設定はS-Entrance、予約録画はWebサービスCHAN-TORUから行えます。CHAN-TORUのIDはGmailやTwitterアカウントを利用できます。外出先で観たい番組があって、ワンセグなどを視聴できない環境でもこれなら安心です。
出先でも、放送中の番組やこれから放送する番組を探して簡単に録画可能です。この時、高画質モードと3倍録画の選択もできます。
容量の追加も安価
画質を落として容量を節約する3倍録画なら、たくさん番組を残すこともできますが、やはり高画質で保存したいもの。
nasneなら、もし本体の容量が足りなくなっても、汎用の外付けHDDを繋げばストレージの増設も可能です。スマートフォン/タブレットで簡単にテレビを観られる環境を、安価に構築するなら、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
I-O DATA 家電対応 外付ハードディスク 2TB |
nasne (ナスネ) (CECH-ZNR1J) |