有機ELで日の丸連合 新会社「JOLED」設立か

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 SONYとPanasonic、ジャパンディスプレイ(JDI:日立、東芝、SONYのパネル事業を統合した会社)は、有機ELパネル事業で提携するとNHKが報じました。それによれば、出資は官民ファンドの産業革新機構が行い、会社名は「JOLED」(おそらくJapan OLED《有機EL》でしょうね)になるとのこと。中小型パネルの開発継続と、海外への技術流出を兼ねているようです。

 これまで日本の各メーカーが培ってきた有機ELは、パネルに電圧をかけると画素自体が発光するため、パネルの後方に光源を置く液晶方式よりも、消費電力と発色の面で有利であり、薄型化も比較的容易であることから、次世代テレビ向けを主目的とし、SONYやPanasonicが開発してきました。

sony-oled-tv-xel1

(SONY製、世界初の有機ELテレビXEL-1)

 しかし大型化の難しさや歩留まりの悪さ、生産コストの高さ、さらに画面を点灯した状態が継続しがちなテレビでは、有機EL特有の「焼き付き」が起きやすく、テレビには不向きなど、様々な問題も抱えていました。テレビ向けにおいて、SamsungやLGは有機ELに積極的ですが、SONYやPanasonicは大型テレビへの採用を諦め、有機ELを用いない4Kテレビに注力している状況。

 このように不利な面があるとはいえ、タブレットやノートPCでは画面をこまめに消灯することから焼きつきの問題も起きにくく、大型のものに比べて製造上の問題も少ないことから、中小型パネルの分野では有機ELは有望な技術です。今後の「JOLED」の展開が気になるところです。

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