日本で7月11日に発売されたF(x)tec Pro1を購入したので、さっそくレビューしていきたいと思います。
いざ開封
化粧箱は本体シルエットとロゴマークのみ、シンプルかつ、しっかりとした物理キーボードの主張に心が躍ります。
内容物は、パネル保護フィルム、Type-A/Type-Cケーブル、ACアダプタ、ロゴ付きのケース、マニュアル、メッセージカードの計六つです。
こちらは、ACアダプタが入っているスペースなのですが、海外版では恐らく別のアダプタが入るであろうスペースが見受けられます。
付属のケースですが、全くゆとりのない構造になっており、抜け落ちることはないのですが、背面の擦れなどを考えると、別途購入するのが無難かと思います。
本体デザイン
本体は縦幅約154mm、横幅約73.6mm、厚み13.98mm、重量約247gと、ずっしりとしたデザインとなっており、片手で使うのには正直、重たいと感じてしまいました。
ここ数年、本人認証は顔認証、虹彩認証、画面内指紋認証などを搭載している機種が増えていく中で、指紋認証のみで電源ボタンとは別で搭載する、という何とも言えない前時代的な仕様。
また「エッジ部分の感度が高く、誤タップが頻発する。」という意見を何回か目にしましたが、筆者は問題なく利用できています。
本体上部には、3.5mmジャックとスピーカー。本体下部には,USB Type-C(HDMI対応)とスピーカー。本体を横に使うのを想定してステレオスピーカーとなっているのですが、これがなかなか音もよく、動画視聴する際には嬉しい機能となっています。
その点では、この機種は置く際にスタンドも不要ですし、充電端子も邪魔にならないので、寝ながら使うスマホにも適しています。
また、USB Type-CはHDMI対応なので、プロジェクターやテレビなどに画面を出力することもできます。例えば、大人数で動画を視聴する際には、テレビに繋いで大画面で視聴することが可能です。
ディスプレイは角度によっては、若干ですがエッジ部分の色合いが変わってしまうため、もったいないなと感じました。
筆者は最近、麻雀アプリにはまっているので、本機にも導入して遊んでみたのですが、画面も大きく発色もいいので、ゲームをできます。ただし、筆者が確認した中ではキーボードが利用できるゲームはなかったので、残念です。
キーボード
本機のメイン、といっても過言ではないキーボードについてですが、正直なところ扱いづらいと感じています。
まず、第一にアルファベットの配列は、通常のQWERTY配列と同じなのですが、「CAPSLOCK」の隣が「A」ではなく、「\」になっている点や、「?」や「¥」等、一部特殊な配列になっており、普段からQWERTYキーボードを使っている方は、タッチタイピングが難しく感じてしまうと思います、「SHIFT」との複合ではだめだったのでしょうか。
しかし、「CTRL+Cでコピー」、「CTRL+Vで貼付け」など、「CTRL」を利用したショートカットは利用できます。
また、本体右側に搭載されている十字キーボードは、アプリ選択やスクロールに使えるので、そこは使い勝手はいいです。
システム回り
2020年に発売されるAndroid端末で、OSがAndroidバージョンが「9」なのは、正直意外でした。ただ、無駄なプリインストールされているアプリは殆どなく、筆者としては嬉しいポイントです。
また、筆者は普段blackberry Key2を使っているので、同じ要領でショートカットを利用出来るのは非常に魅力的でした。
スペック
2020年発売のモデルなのに、2017年にハイエンドで主流だったSnapdragon 835というのが、非常に引っ掛かります。全体を通して若干古いというのが印象です。スペック表は以下の通り。
OS | Android 9 |
---|---|
SoC | Qualcomm Snapdragon 835 MSM8998 |
メモリ | 6GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
microSD | Nano SIMと排他 |
画面 | 5.99型(2160×1080) |
アウトカメラ | 12MP(Sony IMX363), f/1.8, 5MP, fixed focus, f/2.0(補助型 |
インカメラ | 8MP, fixed focus, f/2.0 |
電池 | 3,200mAh |
対応バンド | GSM: Band 2/3/5/8 WCDMA: Band 1/2/4/5/8 TDSCDMA: Band 34/39 FDD-LTE: Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/19/20/26/28 TDD-LTE: Band 4/38/39/40 CDMA2000: BC0/BC1 |
ネットワーク | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth 5+LE |
寸法 | W154mm x D73.6mm x H13.98mm 590g |
センサー | ・指紋センサー(本体側面) ・GPS/AGPS ・加速度センサー ・近接センサー ・光センサー ・ジャイロ ・磁気センサー |
総評
以上、F(x)tec Pro1の実機レビューでした。カメラは撮影できない不具合により写真を撮ることができませんでした。
まだ一週間しか使っていないので、わからないところも多いですが、使っていて飽きのこない機種です。慣れない操作や、不具合も多いですが、ポテンシャルを感じています。
BlackBerryが撤退してしまい、物理キーボード搭載スマートフォンは、一層減ってしまい、救世主となりえるかは微妙な機種ですが、物理キーボード好きな方には一度は触ってみてもらいたい機種です。