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iPhone「インド奴隷」工場の鴻海、中国では高待遇での大量求人

 全世界に出荷されているiPhoneの半分以上を生産している台湾・鴻海は、これまで中国に集中していたサプライチェーンの再編成を進めており、インドやベトナム等に生産拠点を移転しつつあります。

 ところが従来スマホ工場にとって「閑散期」とされている1月の春節前に、鴻海は中国鄭州工場で、「高待遇」での大量募集に踏み切ったと、中国「IT之家」が伝えました。

 「IT之家」によると、1月5日、鴻海の求人公式アカウントが求人情報を投稿、閑散期の求人に業界がざわついたところ、求人アプリに掲載されていた詳細は驚きの高待遇だそうです。

  1. 時給:27元(約500円、以下「1元=19円」で日本円換算)
  2. 月給:約7万6,000円~10万4,500円
  3.  1と2での出勤回数55日かつ在職日数90日でボーナス19万円

 計算上、時給・月給どちらでも、月13万3000円~17万1000円に。

 さらに、採用された場合は7,600円がチャージされた職員カードを支給、食堂で使い切らなかった分は職員給与カードへ払い戻し。さらにさらに、娯楽設備、エアコン、温水シャワーなど完備の4-6人で1部屋の寮と洗濯サービスを無料提供。これだけではなく、祝祭日には特別手当とボーナスをつけるとのこと。これ、日本の技能実習生より普通に待遇いいですね。

 IT之家によると、鴻海鄭州工場は昨年12月にも大規模募集をかけていましたが、iPhone 13が春節での需要が旺盛と見込まれ、また、出稼ぎ農民工が帰省ラッシュを迎えて人手不足になることから、その対策として打ち出したのだと言います。

 1月5日にお伝えした鴻海インド工場での、「月給1万5千円」「1部屋最大30人詰め込みで床に寝る寮費徴収」「虫入り集団食中毒飯の食費徴収」という待遇と比べると、天地の差ですね。

 逆に言えば、中国はもはや「人件費が安い国」ではなくなりつつあり、生産拠点の移転も当然ではあります。ただ流石にこの落差は、鴻海さん、インドなら大丈夫とちょっと調子に乗ったのかなあと感じるところ。

情報元IT之家
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