あなたのiPhoneも「奴隷」労働で作られた?集団食中毒や騒乱も発生した鴻海「iPhone工場」がヤバすぎる すまほん!!

 2021年12月30日ロイター通信電によると、AppleのiPhone代理生産メーカー・鴻海のインド工場で集団食中毒が発生、抗議・騒乱が発生したと、中国「網易科技報道」が伝えました。

 ロイターが女工6名に取材したところ、「すし詰めの宿舎」「水洗便所なし」「食べ物の中に虫がいることも」と、「女工哀歌」も真っ青の劣悪な環境が明らかに。

 250人以上の労働者が食中毒になったことで、女工たちの怒りが爆発、1.7万人の大工場は目下操業停止に追い込まれているとのこと。

 インドでiPhone現行モデルの生産が開始されたことは、生産拠点転換として注目を集めましたが、その実態や如何に。

病気の蔓延する劣悪な環境で生産される iPhone 13

 騒乱発生時、AppleはiPhone13の増産に注力すると同時に、株主よりサプライヤーの労働条件透明度向上を要求されているところでもありました。

 取材を受けた同工場の女工によると、労働者は部屋の地べたで寝ており、各部屋に6人から30人を収容、宿舎には水洗便所もないとのこと。

 また、21歳の女工は「宿舎に住んでいる人は、皆なにかの病気にかかっています。例えば、皮膚過敏症や、胸が痛かったり、食あたりなどです」「以前も集団食中毒がありましたが、規模はそう大きくありませんでした。私達は針小棒大に騒ぎ立てているわけではありません、こういった状況は変えられると思っています。でも、この問題は多くの人に影響を与えてしまっています」と話しています。

 Appleと鴻海は、当該工場が職員に準備した一部の宿舎と食堂は基準に適合していないと発覚したと発表しました。

 Appleの発言人は当該工場は既に「基準適合観察リスト」入りさせ、厳格に基準適合させるとしましたが、具体的な施策や基準については言及しませんでした。現地・タミル·ナードゥ州の法律では、女工の宿舎について一人あたり11平米の居住空間や、地方政府の規定する衛生・消防安全基準を満たす必要があるとされています。

 鴻海は、現地管理チームを再編成するとともに、必要な改善措置をとり操業を再開するまでの間、すべての職員の給与を支払うと表明。

ネズミと同居する女工たちが担う「Make In India」運動

 Appleと鴻海はいずれも、操業再開時期についてロイターに回答していないとのこと。

 鴻海のチェンナイ近郊Sriperumbudur工場は2019年に操業開始、2.5万人の就業機会を創造し、インド・モディ首相が主導する「Make In India」運動に貢献してきました。

 Sriperumbudurはチェンナイ郊外にある工業地区で、付近にはサムスンとダイムラーの工場もあるとのこと。Appleはこの工場をサプライチェーン多元化という目標達成の一角として考えており、鴻海は当地の工場に、3年間で10億ドルを投入する計画。

 ただし、鴻海は工場人員の労務は仲介会社に外注、労働者(主に女性)の職住は仲介会社が取り仕切っています

女工は月1万5千円の「高給取り」

 抗議事件後、インドの食品安全検査機関が集団食中毒の発生した宿舎を検査したところ、ネズミが我が物顔で走り回っているのと、排水施設が詰まっているのを発見し、宿舎の厨房を閉鎖。

 衛生当局は、「分析したサンプルは安全基準を満たしていない」と判断。ネズミが走り回っているのに「分析」もなにもなさそうなもんですね。

 鴻海の工場で働く女性の月給は1万500インドルピー(約1万6000円)、ここから寮費と食費を支払うそうです。ある労働組合の責任者によると、大多数の労働者は18歳から22歳、タミル・ナードゥ州の農村から来ており、現地政府の指導により、鴻海の工場の月給は同種の仕事の最低賃金より3分の1以上高いのだといいます。

「無知な農民」からは搾取し放題

 前出21歳女工は抗議が発生した後に辞職。この女工の父母は、水稲とサトウキビを栽培する農民で、彼女は村の他の人達と同じように街で仕事を探し、また、鴻海の給料はとても高いと思っているとのこと。

 何人かの労働運動家と学者によると、雇い主は、農村から集めた女工は労働組合を作ったり抗議に参加したりすることはないと考えており、これは鴻海の工場の抗議活動が注目を集めているゆえんでもあるそうです。

 チェンナイマドラス社会工作学院準教授V.Gajendranは、女工たちについて「通常は農村貧困家庭の出身で、これは彼女たちが搾取を受けやすく、労働組合を組織して権利を勝ち取る可能性が低い原因でもある」と言います。

まとめ

 iPhone製造工場で明らかになった、劣悪な労働環境。1万5千円の給料から寮費(ペットのネズミつき)と食費(料理は虫入り)を支払わないといけないのは、悪評高い技能実習生も真っ青とおうか、『カイジ』の帝愛グループが良心的に見えるレベルですが、これを「給料が良い」と喜ぶインド農村部出身の女工たち、かなり言語に絶する状況で、ひくものがあります。