中国「IT之家」が3月7日のロシアメディア報道をもとに伝えたところによると、2015年にロシア政府によって閉鎖された「RuTracker.org」が、このほど禁止を解かれました。
このサイトは、ロシア最大の違法アップロードサイトでした。かつて4430万のユーザー数を擁していたとのこと。
ウクライナ侵略の影響により、Microsoft、Adobe、Oracle等のソフトウェアメーカーが続々とロシアでのサポート中止を表明し、ゲームメーカーや音楽、映画配信サービスもロシアでのサービス停止を続々と告知しています。
こうした事態が発生した後、ロシア当局はRuTracker.orgの閉鎖を解除し、ユーザーはWindows、Microsoft Office、AutoCADや、ハリウッド映画、テレビ番組のダウンロードが可能になりました。
以上のように、「どうせサービス提供しないなら、タダで使わせちゃうもんね」という凄まじい居直りをかましてきたロシア。ちなみに、先だって発表されたロシアの「非友好国リスト」入りした国と地域の権利者に対しては、特許使用料と特許侵害への損害賠償を支払わなくてよいとの法改正もされています。権利関係の仕事をしていると腸煮えくり返る事案ですね。
なお、「RuTracker.org」を検索すると、本当にサイトが出てきて笑ってしまったのですが、違法にアップロードされたデータをダウンロードすると、著作権法第119条第3項によって2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金またはこれを併科されますので、絶対にダウンロードしないでくださいね。